健康 口腔がんって知ってますか?

死因の原因の1位はがんです。日本人の2人に1人が、がんにかかり、3人に1人が、がんで亡くなっています。その中で口腔がんは、がん全体の1〜3%と低い数値ですが年間7,675人(日本国内)が亡くなられており、この数字は年々増加しています。
口腔がんは口の中にできるがんの総称で、舌、歯肉、頬粘膜、口蓋(上あご)、口底(舌の下)、口唇などにできます。その中で最も多いのは舌がんです。
発症リスクを高めるものとしては慢性的な刺激、不衛生、感染、喫煙、飲酒、遺伝的要因などです。
症状は、初期段階では無症状のこともありますが、治らない口内炎や潰瘍(2週間以上継続)、しこり、白斑や赤斑、腫れ、出血、痛みや違和感、しゃべりにくい、飲み込みにくいなどです。
初期で見つかれば治癒率が高く(90%以上)、また手術範囲が小さく済み、機能や審美性のダメージが少ないです。
だからこそ、予防や早期発見が大切です。
禁煙・節酒や毎日の口腔ケアと定期的な歯科健診、セルフチェック、口内炎が2週間以上治らない場合は、早めに歯科を受診しましょう。

相生・赤穂市郡歯科医師会 赤穂中央病院 歯科口腔外科 柴田 茜