- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県三木市
- 広報紙名 : 広報みき 2025年12月号
■三樹小学校
三樹小学校では、子どもたちが主体的な活動を行えるよう、児童会や委員会活動の形を大きく変えてきました。児童会の子どもたちを中心に、学校のさまざまな意見を集め、話し合い、よりよい学校にしていこうと取り組んでいます。
◇子どもたちの挑戦
「挨拶を活発にしたい」という想いから児童会が校内で挨拶ボランティアを募りました。当初は30人ほどだった参加者が今では50人以上に増え、挨拶を盛り上げたいという意識が高まっています。
ハロウィンの日には、挨拶の促進に加え、季節を感じられるイベントとしてハロウィンイベントを実施しました。「こんにちは」「トリック・オア・トリート」の声が校内に響きわたり、全校生が楽しみながら、異学年交流を深めることができました。
◇主体的な挑戦が学校を変える
・三樹小学校 真野麗先生
・三樹小学校 山本尚歩先生
子ども主体の活動を通して、受け身だった子どもたちも「自分たちがやるんだ」という主体性が身についてきました。企画が実現し、みんなが楽しむ姿を見ることで児童会の子どもたちも大きな喜びを感じています。
これからは、これまでつくってきた学校の風土を大切にしつつ、新しい挑戦にも意欲的に取り組む文化を次の世代に継承していきたいと考えています。
■別所小学校
別所小学校では、児童が自ら課題を見つけ、解決策を考え、行動する主体的な取組を行っています。
◇ピカピカウィークの実施
日々の清掃活動の中で児童数減による清掃場所の人手不足に課題を感じていました。そこで、地域の方に呼びかけて実態を知ってもらい、一緒に清掃活動を行うことで、課題解消のきっかけになるのではないかと考えました。その取組として、6月に地域の方と共に清掃活動を行う「ピカピカウィーク」を実施しました。
◇自尊感情の育成に
当日は、54名の地域の方と一緒に清掃活動を行いました。普段なかなか取りかかれない場所の掃除や、道具の使い方を教えてもらうなど、充実した活動となりました。また、地域の方から温かい声をかけてもらうことで、児童の自尊感情の育成にもつながりました。最初は、児童会の負担が大きく感じられましたが、自然と運営を手伝う児童が増え、「次は自分たちも運営してみたい」という声が聞こえるようになりました。
活動後には地域の方との座談会を行い、課題や改善策を整理しました。今後も、さらに主体性を発揮できる活動をめざし、継続して取り組んでいきます。
■三木中学校
三木中学校では、「自愉尊幅(じゆそんぷく)〜笑顔と努力の二刀流〜」をスローガンに掲げ、生徒会が主体となり、さまざまな取組を進めています。
◇生徒の発案で進化!ユーモアあふれる学校行事
体育大会では、各部の代表が競技にちなんだパフォーマンスを披露しながら進む「部活動パフォーマンスリレー」を企画しました。それぞれの部活動のかっこよさが光る楽しい種目となり、大いに盛り上がりました。
◇協力が生む最高の瞬間
・三木中学校 生徒会副会長 井上颯希さん
・三木中学校 生徒会会長 岡田尚子さん
・三木中学校 生徒会副会長 坂本陸斗さん
計画から実行までには、さまざまな視点で考えることが大切だと感じています。「こうした方が楽しそう」という前向きな視点に加え、トラブルを防ぐための視点も欠かせません。また、企画の提案や実行ができるのは、全校生の協力があってこそです。行事が終わった後の達成感や喪失感、準備期間中の胸が高鳴るような瞬間は、みんなで力を合わせたからこそ味わえるかけがえのない感情です。
「楽しい」と感じることは人それぞれ違うので、苦手な行事がある人にも、少しでも楽しさを感じてもらえるように工夫を重ねています。これからも「自愉尊幅」を胸に活動を続けます。
■主体的な学びを支える手段としてタブレットが活用されています
タブレットを活用して、調べたいことを自分で検索したり、考えたことをプレゼンテーションで表現するなど、各学校でさまざまな工夫をしながら新しい学びのかたちが広がっています。
◇何度でも聞ける安心感
外国語の授業では、発音やイントネーションを確認しながら声に出すことで、自分で課題を見つけ、改善する力を育んでいます。
◇AIでつくる 自分だけの学習アプリ
子どもたちが生成AIで学習アプリを作成し、自分の課題を克服しようとする力を育んでいます。
■「やってみたい」を育てる
学校では、子どもたちが自分の考えを発信できる場を設け、主体性を育む教育活動を進めています。「自分で決めたから、楽しかった」という言葉には、確かな成長と幸せが詰まっています。自分の意志で選び、悩み、挑戦したからこそ得られた喜びなどの経験は、やがて自分の人生を切り拓く力へと育っていきます。
子どもたちの「やってみたい」という気持ちに寄り添うことが未来を共につくる第一歩です。子どもたちが自らの力で未来を切り拓けるように、学校・家庭・地域が力を合わせ、共に支えていきましょう。
クイズの答えは(1)、(3)、(5)だよ!
問合せ:
(市)学校教育課 学校指導係
(市)教育センター
