- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県川西市
- 広報紙名 : 広報かわにし milife 令和7年7月号
かわにしならではのカルチャーを発信。あんな人やこんな場所、魅力的なグルメなどを紹介します。
■川西のいちじくが100周年を迎えました
◆愛称は「朝採りの恵み」
洋菓子やワインなどの食材としても人気
◇川西は現代いちじく発祥の地
市の特産品として愛されるいちじく。今年で、栽培が始まってから100周年の節目を迎えます。
川西のいちじくの歴史は、明治41年、広島県に住んでいた桝井光次郎さんがアメリカから帰国する際にフランス人の友人からもらった北米原産のドーフィン種を持ち帰ったことから始まります。果樹地帯であった川西に注目し、友人の前川友吉さんと協力し、栽培に成功。桝井ドーフィンという品種を作り出し、川西だけでなく神戸や和歌山、愛知などへと栽培が広がりました。
今では、桝井ドーフィン種が国内のいちじくの大部分を占めるようになり、海外へも広がっています。
川西市の出荷量は神戸市に次ぎ県内で2位。現在、市内の南部地域の久代、加茂、栄根地区を中心に約80戸の農家、約10.4ヘクタールで栽培されていて、年間約300トンが出荷されています。
◇朝採り・完熟が特徴
8月~10月にかけて収穫される川西のいちじく。その特徴は、何といっても朝採り・完熟であること。一番良い状態で食べてもらうため早朝から収穫され、その日のうちに店頭に並びます。
阪神間の都心部に近いことと、いちじくを一番おいしいタイミングで食卓に届けるために毎日早朝から収穫する農家の皆さんの努力により、川西のいちじくというブランドは支えられています。平成27年の90周年の際には、いちじくの愛称を公募し、「朝採りの恵み」に決定しました。
川西のいちじくはスーパーなどに並ぶだけでなく、洋菓子などの食材としても人気。冬の時期には、ほんのりとしたいちじくの香りとフルーティーな味わいが特徴のワイン「THE MORNING DEWDROPS―川西の朝露」が販売されています。
◇今年もいちじくの即売会を開催
恒例となっているいちじく品評即売会。昨年は約500人が訪れ、開始前から長蛇の列ができるなど、多くの人から親しまれているイベントです。
今年は、8月18日(月)にアステ川西ぴぃぷぅ広場で開催される予定です。開催の詳細については、広報誌8月号に掲載します。
問い合わせ:産業振興課
【電話】072-740-1164