- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県川西市
- 広報紙名 : 広報かわにし milife 令和7年11月号
かわにしならではのカルチャーを発信。あんな人やこんな場所、魅力的なグルメなどを紹介します。
■秋の味覚と伝統 北摂の実り 栗の王様 銀寄
◇北摂栗の伝統を継ぐ
市の特産物である「北摂栗」は千年以上の歴史を持ち、市内では若宮、西多田、石道地区などで栽培されています。
生産者の多くは、栗の王様「銀寄」を主力品種としています。実が大きく、表面に光沢があり、上品な甘みで程よいほくほく感があるのが特徴です。江戸後期の飢饉(ききん)では、高値で取り引きされ、多くの銀札(当時の紙幣)を集めたことから「銀寄」と名づけられました。
栗は日当たりと水はけ確保のため、山間部の斜面で栽培されます。イガのサイズや形、トゲの密集度などで品種を見分けられます。
◇生産者の誇りと思い
若宮地区で40年以上栗を生産している大向善信さんは、現在100アールの広さに、約300本の栗の木を植えて、大切に育てています。
「収穫時期に台風が来ると今まで育ててきたことが台無しになるので、収穫までは気が抜けません。アライグマやイノシシ、シカなどの獣害を受けることもあります。大変な分、立派に育った栗を無事に収穫できた時の喜びは格別で、やりがいを感じます」と話していました。
10月に行われた阪神北地域の品評会では、市内の生産者が県知事賞と阪神北県民局長賞を受賞しました。
今年の栗の収穫は終わりましたが、来年直売所などで見かけたら、ぜひ秋の味覚を味わってみてください。
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