- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県養父市
- 広報紙名 : 市広報やぶ 2025年10月号(第259号)
■すすめよう!食事で介護予防
今年も昨年の記録を大幅に更新する猛暑となり、食欲の低下を自覚する声が多く聞かれました。食事量の低下は、高齢者の身体機能の低下を招き、様々な健康リスクを引き上げます。
高齢になると、噛みにくい、飲み込みにくいといった咀嚼力(そしゃくりょく)・嚥下力(えんげりょく)の低下、唾液分泌量の減少や舌の変化による味覚の低下がおこり、食欲が落ちやすくなります。また、運動・活動量の低下や人との交流の減少などにより、食欲低下につながる場合もあります。これらにより身体は「低栄養状態」となり、気力や体力の低下、免疫機能の低下にも繋がります。
中年期では、太りすぎに注意することが大切ですが、高齢期では瘦せすぎや栄養不足を見逃がさないことが重要です。
養父市で行われた高齢者健康調査の結果では、半数以上の人が毎日緑黄色野菜を食べているのに対し、肉類を毎日食べている人は2割に満たない結果となっています。高齢期はたんぱく質が不足しがちなため、筋肉量を維持するためには、肉・魚・卵・牛乳などの食品からたんぱく質をしっかり摂ることが重要です。
また、多様な食品をバランスよく摂取している人ほど筋肉量が多く、体力を保ち、その後の筋肉量や体力の低下を防ぐことができると言われています。
「自分はまだ大丈夫。」と思っているうちから、自身の身体や食事の状態について意識する習慣をつけることが介護予防に繋がります。
お問い合わせ:社会的処方推進課 地域包括支援センター
【電話】079-662-6141
