くらし 令和9年4月グランドオープン予定 関宮小さな拠点 現在整備中!

地域全体が支えあい、より良い地域を実現する。そんな場所になるように

過疎化や高齢化の進行に伴い、かつては地域の経済と行政の中心だったこの事業エリア(関宮地域局周辺)は活力の低下が深刻な課題となっています。
この状況を踏まえ、養父市は生活に必要なサービスを一つの場所に集約する「小さな拠点」の整備を決定しました。様々な課題を乗り越え、地域の活力を再生、持続させるための対策を模索しています。今回はこの整備計画の経緯や概要、そしてこれからの展望をお伝えします。

■01.新施設建設の経緯
令和2年、関宮地域の地域振興拠点として機能していた「エイドホール」を、老朽化などの要因から解体。その後、令和2年から令和5年にかけて跡地活用策として「養父市関宮地区小さな拠点整備基本計画」を策定し、令和6年に地域住民会議を実施するなどして、地域交流拠点を建設することが決まりました。

■02.整備の基本計画について
この基本計画は、市民のみなさんからいただいた声を参考にして、専門家や関係団体などで議論を重ねて策定しました。
その後は地域住民会議などを経て、市内で暮らす中で感じる課題や展望など次のような意見をいただきました。
・子どもから高齢者までが集い交流する拠点
・住民、各種団体が利用できる大・小会議室
・学習等ができるパブリックスペース
・コンビニや直売所などの店舗
・子育て支援拠点や屋内遊戯施設
・関宮の玄関口となるバスターミナル
これらを反映し、基本計画を改定しました。
地域住民の要望と地域の現状を踏まえ、医療福祉サービスの存続を図ることや、地域の高齢者や家族が安心して生活し、そして活き活きとした人生を送ることを目指すため、中山間地域における地域包摂(ちいきほうせつ)※システムの構築を進めていきます。

※地域包摂…そこに住む誰もが参加でき、困った時には助けられると同時に自分の能力や個性を発揮でき、他者から承認される場

■03.工事着工!
本年度の4月から造成工事をスタートさせ、7月には安全祈願祭および起工式を執り行いました。8月からは本格的に基礎工事が始まり、現在は建て方工事を進めています。

■04.完成イメージ
新施設は、関宮地域の景観に合わせた落ち着いた色合いにすることで、長くいられる家のような、親しみやすい拠点を計画しています。より多くの人にゆったりと過ごしてもらう事で交流の機会を生み、「マチノエンガワ」として互助・共助・包摂の文化を創造します。
※イメージ図は本紙をご覧ください。

◇こんな機能をもたせる予定です
・親子で集いやすいカフェ、キッズエリア、授乳室、ベビールーム(南但馬初!子どものための室内遊戯室を完備!!)
・地域住民の活動拠点としての多目的室、調理室
・誰がどこで何をしてもいいような大空間!のリビング(仮称:せきのみやリビング)
・落ち着ける空間としてのコワーキングスペース
・生活利便性の向上や人が集まりやすい飲食スペース、生活用品などの商業施設
・定期バスからの接続点としてのバスターミナル
・歯科医院、薬局
・高齢者などの集いの場や宿泊室

■05.いままでとこれからのスケジュール
令和4年4月 基本計画策定
令和5年 基本計画を基に施設コンセプトや詳細機能の検討・決定
令和6年 設計者を選定(安井建築設計事務所に決定)施工者を選定(福井・高柴共同事業体に決定)
令和7年4月 1期工事着工(敷地造成工事)
令和7年7月 安全祈願祭、起工式
令和7年8月 1期本体工事着工
令和7年11月 建て方開始
令和8年3月 1期工事完了
令和8年4月〜 2期工事着工
令和8年7月 新施設愛称募集
令和8年12月 新施設愛称決定
令和9年4月 グランドオープン

◇施設概要
1.施設名称 未定(今後公募などで決定予定)
2.施設所在地 兵庫県養父市関宮637(関宮地域局東側)
3.敷地面積 7,028平方メートル(令和7年度整備エリア)
4.建設面積 2,042平方メートル(予定)
5.施設構造 木造平屋建て

※「関宮小さな拠点」は、まだ仮の名称です