文化 神河町の歴史文化遺産

■遺跡発見の手がかり
神河町史の編さんに向けた調査によって、様々な分野で貴重な発見が続いていますが、遺跡もここ数年の間に数多く発見されています。遺跡の発見というと発掘調査を想像しますが、それだけではありません。今回は、遺跡を発見する際の手がかりとなるものをご紹介します。
◇測量データを利用する(例:大嶽山古墳群など)
兵庫県が公開している高精度航空測量データを利用することで、細かな地形の変化を読み取ることができ、山城や古墳のような人為的な構造物を見つけることができます。

◇地名を利用する(例:堂屋敷廃寺など)
土地の小字(こあざ)には、古くからの情報が伝わっていることがあり、神河町は、その傾向が顕著にみられます。「堂屋敷」や「御庵」といった地名の土地で、実際に遺跡が発見されています。
こうした情報を基に、現地で地形の確認や遺物の採集などを行って、その場所が遺跡であるか、遺跡である場合には、どのような性格の遺跡であるかを考えていきます。