健康 [国保中央病院より]下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)について

足、特に膝から下で表面の血管がこぶのように膨らむ状態を下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)といいます。血管には動脈と静脈があります。動脈は心臓から足先に向かっていく血液が流れる血管で、静脈は足先から心臓に返っていく血液が流れます。静脈の働きが弱くなると、心臓に戻れない血液が足にたまりがちになり、血管が膨れ、こぶのように見えるようになり、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)になります。症状としては、ふくらはぎがだるい、こむら返りが起こる、かゆいなどがあります。見た目では、足の血管が浮き出て見える、色素沈着(足首あたりが黒っぽくなる)などがあります。ひどくなると、皮膚に潰瘍(かいよう)ができる場合もあります。下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)は決して悪いものではなく、多くの場合が心配ありませんが、このままでいいのか、血のかたまりが肺や心臓にとんでいかないか、など不安を持たれている方もおられると思います。
診断はエコーで行います。膝の下からふとももにある血管にエコーを当てることで、静脈の働きや血管の膨らみを見ることができますので、静脈の働きが弱くなっているかがわかります。その上で、治療せずに経過観察で良いか、きつめの靴下(ハイソックス)を履いたほうが良いかなどを判断します。治療が必要な場合は、カテーテル治療(レーザー治療)などの方法があります。国保中央病院では、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)のエコー検査を行っておりますので、気になる方や心配な方はお気軽にご相談ください。血管の状態や静脈瘤(じょうみゃくりゅう)の進行予防の方法、治療方法などについて、説明させていただきます。

心臓血管外科 田村大和先生