子育て ぼくらが考える村の課題 高校生議会(2)

■3班「伝統的な保存食「ゆうべし」の継承」
Q:

一昨年、十津川村在住の人を対象にアンケートを実施した結果、「ゆうべし」の好みでは、30代~60代の7割以上が「好き」と回答したのに対し、若年層では半数以下でした。また、「ゆうべしは後世に受け継がれた方が良いと思うか」という質問には、10代以外の全年齢層で「受け継がれた方が良い」との回答を得ました。この結果から、若年層へ「ゆうべし」を普及させる活動を進めなければ、伝統が途絶えるのではないかと考えました。
そこで、現在「ゆうべし」が生産されている地区は村内で何か所ありますか。また、伝統を継承することに、村はどのように取り組まれますか。

A:

「ゆうべし」を継承するには原材料のユズの安定生産が不可欠です。十津川村は山間地で気候や獣害の影響を受けやすいため、ユズ栽培の安定化に向けた補助制度があります。
まず、生産支援では「十津川もんづくり支援事業補助金」という制度があり、村の伝統農作物である、ユズ、雑穀、ヤツガシラなどを活用した地域農業の活性化を行う団体に対し、種苗などの購入費、ほ場の整備に要する経費などに補助を行い、原材料の生産を支援しています。
次に獣害対策として「有害鳥獣防除施設設置事業補助金」という制度があります。農地に設置する防除網や電気柵などの資材の購入補助で、補助率は補助対象経費の70%です。
安定生産に向けて支援を継続し、伝統を継承していきたいと考えます。
また、授業で考案された「ゆうべしパウダー」のアイデアにも可能性を感じます。「ゆうべし」そのものの伝統継承のほか、関連製品の商品化などによる「ゆうべし」の幅広い認知も「ゆうべし」の伝統継承に繋がると思います。生徒の皆さまのアイデアが一つでも具体的な形になり、村の施策に反映することができればと思います。
今後も十津川高校の活動を、村としてバックアップしていきたいと考えていますので、引き続き地域づくりへの参画をよろしくお願いします。

■4班「災害時に備えた避難所の備品整備」
Q:

現在、十津川高校は二次避難所に指定されています。万が一の際に、十津川高校に避難所が開設されることを想定し、これらの教訓を踏まえた備品整備を要望します。具体的には、(1)プライベート空間を確保する間仕切り、(2)女性用品や授乳スペース関連品、(3)簡易トイレ、(4)情報共有が必要と考えます。住民が安心して過ごせる避難所環境の実現に向け、ご検討をお願いします。

A:
村では、76施設を指定緊急避難場所に、16施設を指定避難所に指定しています。このほか、五條市との協定により、五條市大塔町の1施設を緊急避難場所及び避難所として使用させていただけることとなっています。また同様に、村と十津川高校とは、学校施設を避難所として使用する協定を締結しています。特に、災害時に村内指定避難所が機能しない場合などに、村からの要請で避難所として開設し、使用させていただくこととなっています。
また、備蓄品は村内10か所に設置している防災倉庫のほか、役場や小学校、村民ひろば等に分散備蓄し、有事の際には、そこから必要分を周辺地域に配布します。これにより、十津川高校が避難所となり備蓄品の配布が必要となった場合には、役場や近くの防災倉庫から必要な物資を配布することとなります。
情報の共有については、各大字に衛星携帯電話を配備しています。有事の際には大字込之上地区に配備した衛星携帯電話を活用し、情報共有を図りたいと考えています。
なお、前述のように十津川高校は村内指定避難所が機能しない場合に開設を要請するなど、特に広域的な意味を持つ避難所となるため、そのことを考慮して、備蓄品の充実や防災倉庫設置場所の増設、更新も図ってまいります。
間仕切りなどについて、防災倉庫や村民ひろばにも保管していますが、十分な数を保管するにはかなりのスペースが必要です。備品の拡充に合わせて、保管場所についても今後相談させていただきたいので、ご理解、ご協力をお願いします。
十津川高校では、ふるさと学の中で、防災学習を進めていると聞いており、学習を通して気づいたことを今回ご提案いただきました。提案の内容を踏まえて、備蓄品の拡充なども検討したいと思います。
実際に大規模な災害が発生した場合には、高校生の皆さまにも、授業で学ばれたことを活かして、避難所の運営支援などご協力いただければと思いますので、よろしくお願いします。