イベント 県政最前線 世界へ輝くわかやま! in 大阪・関西万博 (1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県
- 広報紙名 : 和歌山県民の友 2025年7月号
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに4月13日に開幕した大阪・関西万博。
家族連れや修学旅行生、海外からの観光客など、幅広い年代の方が世界各地から訪れ、万博会場は連日賑(にぎ)わっています。
和歌山県も大阪・関西万博へ来場される国内外の多くの方にわかやまの魅力を伝え観光誘客の促進やビジネス機会の創出につなげるため、さまざまな展示やイベントを行っています。
●和歌山百景
関西パビリオン内の和歌山ゾーンでは、「和歌山百景」をテーマに、県の魅力を凝縮した空間でさまざまな和歌山を表現しています。万博開幕後、多くの来場者が和歌山ゾーンを訪れ、紀州漆器の技術で仕上げられた映像タワー「トーテム」に投影される紀伊山地の霊性と豊かな自然風景を象徴する美しい映像に見入ったり、高野口パイルのソファに腰掛けて上質な空間を満喫しています。また、中央のステージエリアでは、期間ごとに変わる、風情ある伝統的な祭りや工芸の展示、賑わいのある多彩なパフォーマンスなどを通じて、多様な和歌山の魅力を大いに発信しています。
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●来場者を迎える壁画アート
和歌山ゾーンに入ってすぐの壁面では、熊野の自然に魅了されて和歌山県に移住した版画作家の番留京子氏による壁画アートが来場者を迎えます。高さ4メートル、横幅6メートルの巨大な壁画アートは、熊野で信仰される導きの神「八咫烏(やたがらす)」が多彩に表現された美しい山や海を温かく見守る様子が描かれています。また「寛容の精神」をもって、すべてを受け入れ、融合共存してきた「熊野三千六百峰」と呼ばれる熊野の山々も表現されており、見る者を圧倒しています。
●森を食べる
和歌山ゾーン内にあるカウンターバーでは、「森を食べる」をテーマに、世界的なパティシエである加藤峰子氏がプロデュースし、県内の老舗和菓子店等の職人や果物農家とコラボした和菓子を中心としたスイーツとドリンクのセットで来場者の方をおもてなししています。こちらのセットでは、香りや色彩などを通じて和歌山の深遠な森を感じてもらうとともに、山椒(さんしょう)や檜(ひのき)、大根などの和歌山県産の食材を活(い)かすことで、和歌山の豊かな食文化の魅力も表現しています。
一品一品それぞれ異なる風味が楽しめ、セット全体を通して和歌山の魅力を感じられる味わいになっていると、来場者の方にも好評です。
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■県内の魅力を国内外へ発信!
県では、和歌山ゾーン以外においても、県内事業者の成長促進、販路拡大を目的に、ブース展示やステージ企画により、本県の魅力を国内外に発信しています。
◆地場産業の歴史・技術を発信
○和歌山WEEK
「Wow!Wakayama!」〜未来へつなぐ、おどろきの国~をテーマに、和歌山が誇るものづくりや食などの魅力や技術を、展示や体験型ワークショップなどを通じて、国内外に発信しました。
○和歌山WEEKの出展者に感想を聞きました!
紀州繊維工業協同組合 参事 福嶋 一倫さん
万博イベント実行委員長 野上 雅史さん
橋本市の地場産業として、パイル織物が有名ということはある程度知られていますが、実際の製品としてどのように使われているかは地元でもまだまだ知られていないように感じます。そのため、万博で国内外の多くの人に自分たちが作っているものを発信して高野口パイルのブランド力をもっと高めたい、という思いで和歌山WEEKに出展しました。
和歌山WEEKでは組合員の作った製品を実際に手に取ってもらい生地の手触りなど、その良さを多くの来場者に知ってもらうことができました。売り物ではない展示物に対しても「これも買いたいが売り物ではないのか」といった声をいただくなど、とても良いPRの場になったと思います。
今後は地元の若者への情報発信もさらに強化したいと考えており、10月には地元高野口でもイベントを企画しています。パイル織物が地元の誇りとして思ってもらえるように、産地の魅力をこれからも広く伝えていきたいと思います。