子育て 【特集】英国「ゴードンストウン・スクール」の姉妹校を誘致

本市はこれまで、小中学校の廃校舎等の空き建築物を積極的に活用して大学誘致を行ってきました。その結果、誘致大学による地域交流の取組により、学生と市民の交流が深まるとともに、学生の市内就職が促進され、地方再生のモデル都市に認定いただく等、一定の成果が表れてきています。このたび、空き建築物となっている旧ノーリツ鋼機センタービルを活用したインターナショナルスクールの設置を支援することで、国際色豊かな地域交流を促進し、さらなる地域活性化に結びつけたいと考えています。

学校法人OCC、サンヨーホームズ株式会社、南海電気鉄道株式会社及び和歌山市は、令和7年8月6日(水曜日)、インターナショナルスクール誘致に関する4者協定を締結しました。
本協定は、英国で運営されているゴードンストウン・スクールの姉妹校を本市に誘致するに当たっての連携・協力を目的としたものです。連携・協力事項として、学校法人OCCは学校設立に向けた準備、サンヨーホームズ株式会社は保有資産の利活用等を通じた誘致への協力、南海電気鉄道株式会社及び本市は2者への支援を行います。

■誘致のメリット
【1】和歌山から世界へ羽ばたくグローバル人材の輩出
国際的な活躍が見込めるグローバル人材を輩出できる環境の醸成
卒業後は本市の強力な関係人口となり、本市の発展及び地域ブランド向上に寄与

【2】定住人口の増加及び教育移住の促進
生徒、教員等合わせて約1,000人の社会増。教育移住の促進

【3】地域ブランドの向上による地域活性化及び民間投資の拡大
周辺施設(近隣の学校や大型商業施設など)との連携による地域の活性化。地域ブランド向上による企業誘致や民間投資の増大

【4】国際交流を通じた異文化理解の促進
地域との交流及び学校間交流により、異文化理解が促進。多様な文化を持つ人々が地域に住むことで、国際色豊かなまちに

【5】消費の拡大及び雇用創出
家族の訪問、滞在に伴う消費の増大。事務職員など学校運営にかかる雇用創出

■ゴードンストウン・スクールについて
1934年に英国スコットランドで設立された全寮制のインターナショナルスクールです。35か国以上から生徒が集まり、チャールズ3世国王陛下など英国王室関係者を輩出しております。(現在、チャールズ3世国王陛下は本校のパトロンに就任されています。)日本への進出は今回が初めてとなります。

【1】グローバルに活躍する優秀な人材の輩出
リーダーシップやチームビルディングの涵養(かんよう)を通じて、高い学力や深い教養、優れた人間性を兼ね備え、グローバルに活躍するリーダー人材を養成しており、卒業後はオックスフォードやケンブリッジ、MIT、ハーバード大学など世界の名門大学へ進学しています。

【2】セーリング等の課外活動について
人格教育のために、自然環境における課外活動に力を入れており、特にセーリングは、自信、忍耐力、リスクコントロール、リーダーシップ、チームワークを育むことから、教育の重要な要素となっています。

【3】地域との交流について
ゴードンストウン・スクールでは、消防活動や救護対応、環境保全活動など、地域活動に参加することが義務付けられています。これらを通じて、生徒は地域の人々と直接関わり、社会貢献を行いながら実践力を養います。

◎その他の地域交流例:サマースクールプログラム、地元学校との音楽・演劇・スポーツの合同イベント、ビジネスプランコンテスト等を通じた市内事業者との交流、市民向け英語講座や公開講座など

■学校紹介
(仮称)ゴードンストウン・スクール日本校
・開校予定 令和9年(2027年)9月
・場所 和歌山市梅原635-1
・敷地面積 約15ha
・設置・運営 学校法人OCC(大阪市阿倍野区)
・保有・整備 サンヨーホームズ株式会社(大阪市西区)
・生徒数 700人(1学年100人×小6~高3の7学年)
・教職員数 200人程度(うち教員175人程度)
・寮 350部屋(全寮制予定)

■本市が選定されたポイント
改修可能な施設の存在、自然豊かな周辺環境、教育上重視しているセーリングに適した環境、津波の心配がない高台エリア、関西国際空港からの良好なアクセスなど

※寮、グラウンド等の配置・デザイン等は現時点の計画です。今後変更される可能性があります。