くらし 輝く君色 十人十色 第10回

■「有田みかんの枝」から生まれたリユースカップ
~高校生×企業×有田市の共創プロジェクト~

大阪・関西万博でPR!箕島高等学校の皆さん ※詳細は本紙をご覧ください。
「これ、ほんまに枝からできてるん?」
完成品を手にした高校生たちから驚きの声があがりました。
市では、アサヒユウアス株式会社と箕島高等学校、角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校の生徒たちとともに、せん定されたみかんの枝を再利用したリユースカップ「果樹園のタンブラー有田みかん」を開発しました。これまで廃棄されていた枝に新たな命を吹き込む、サステナブルな取組です。
「最初は〝枝からカップ〟なんて想像もできませんでした。でも実際に手に取ると、木のような手触りで、木目もきれい。みかんの枝がこんな風に生まれ変わるなんてすごいと思いました」と話すのは、箕島高等学校の生徒たち。アサヒユウアスによる出前授業では、商品開発の流れや持続可能な社会の考え方を学んだ生徒たちは、デザインにも参加。有田みかんの断面に花や葉を添えた、みずみずしい絵柄には、「実がなるまでの過程にも光を当てたい」という思いが込められています。
完成したタンブラーは、大阪・関西万博で販売され、生徒たちは来場者に自ら商品の魅力を発信。「自分たちが関わったものが世に出るのが嬉しい!」と笑顔を見せました。
地域資源に目を向け、若者のアイデアと企業の技術が重なって誕生した「果樹園のタンブラー有田みかん」。有田のまちに新たな風を吹き込んだ共創の物語です。