イベント 竹あかりが彩る夕べ ~脱炭素社会へ向けた里山の一歩~

■里山が抱える竹林の問題
南部町の豊かな里地里山は、町民の皆さんが先祖の代から農地や山林、社叢(しゃそう)をしっかりと保全することで、大切に受け継がれてきました。しかし近年は、産業構造の変化や人口減少と少子高齢化の進行によって、手入れが難しくなっている森林や農地が増えています。
全国的にも管理が必要な竹林が放置され伸び放題となるなど社会問題となっており、南部町も直面している課題のひとつです。

■竹林整備と竹材の活用
こうした課題を解決しようと、町では荒廃した竹林を活用する取り組みを推進するため、竹林整備事業に取り組んでいます。また、株式会社緑水園ではタケノコを活用した特産品として「竹するめ」の製造販売を行うなど、竹林を有効活用することで農家の方の収益拡大や里山の環境保全に繋げています。

■脱炭素社会の実現へ
里地里山を守り持続可能なまちづくりを推進するため、町では地球温暖化防止に向けた取り組みもあわせて進めています。2020年には陶山町長が、30年後の南部町を見据えた「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ宣言」を行いました。

こうした南部町が抱える課題の解決と、思い描く未来の実現に向けて、新たなイベントを開催することとなりました。

■~竹あかり×イルミネーション~イベント情報
▼11月1日(土)
○お月見マルシェ
日時:午後4時~8時
場所:とっとり花回廊入場ゲート付近

○点灯式/竹あかりライトアップ
日時:午後5時30分
場所:とっとり花回廊ハーブガーデン

▼11月2日(日)~13日(木)
○フォトコンテスト・リールコンテスト
※イルミネーションの点灯はありません

▼11月14日(金)~1月12日(月)
○竹あかりライトアップ・フラワーイルミネーション

▼~11月1日から1月12日~
かぐや祭(さい)inとっとり花回廊
南部町が目指す脱炭素社会の実現に向けて、未来への新たな一歩として“かぐや祭”を開催します。
かぐや祭は竹林整備で生まれた竹を加工し、地元飲食店から回収した廃油を使った手作りのろうそくを灯すことで南部町の里地再生と環境循環を体験できるイベントです。
里山のやっかいものである竹を活用して作られた「竹あかり」と、冬の風物詩となっている「とっとり花回廊イルミネーション」が南部町を輝かせます。

○みんなで作った竹あかり
かぐや祭では、さくらまつり・七夕マルシェ・キナルsummerフェスなど様々なイベントを通じて町民のみなさんに制作していただいた、一人ひとりの想いが込められた竹あかりを飾ります。また竹あかり総合プロデュース集団「CHIKAKEN」によるシンボル作品も展示されます。
みなさんの手で竹あかりに生まれ変わった竹は、イベント終了後には竹炭や竹チップに加工するなどして活用されます。最後は自然に還ることで、SDGsの取り組みにもつなげます。

○11月1日は一斉ライトダウン
誰でも楽しく参加できる「一斉ライトダウン」を実施します。11月1日はかぐや祭inとっとり花回廊へ出かけませんか?
家の照明を落とし、とっとり花回廊へ出かけるだけで、脱炭素への一歩となります。町内の小学生をはじめ、たくさんの人たちが作り上げた、竹あかりとイルミネーションによるライトアップをお楽しみください。
楽しい思い出が省エネのきっかけや、今よりも日常を楽しくするきっかけになるかもしれません。「星空を観る日」「照明を竹あかりに変える日」など、普段の生活に少しだけワクワクする日を作ってみませんか?