くらし 奥大山パークレンジャー通信 June.2025 8月号 vol.16

■奥大山IP全体計画策定WS
6月29日、「奥大山の魅力ある資源をつなぎ、物語のある旅をつくる」をテーマに、第1回奥大山IP(インタープリテーション)全体計画策定ワークショップを開催しました。このワークショップは全3回を予定しており、第1回・第3回には、広島修道大学の西村仁志教授をお招きし、ご講演や専門的なアドバイスをいただきながら進めてまいります。現在、参加者を引き続き募集しております。定員にはまだ余裕がありますので、奥大山の魅力を共に発信していくこの機会に、ぜひご参加ください。

■今日から始める自然観察 夕暮れに乱舞 ツバメの大群
家や駅など建造物で子育てしていたツバメが秋には田畑や水辺のヨシ原に集まります。

◯つばめのねぐら入り
子育てを終えたツバメは巣を離れ、田畑や水辺のヨシ原などで集団で過ごすようになります。南の国へと海を越えて移動する長旅に備え、ここでエネルギーを蓄えるのです。

◯観察ポイント
ツバメのねぐら入りは夕方、特に日没前後が見ごろです。はじめは数羽だった群れが次第に集まり、やがて何十羽、何百羽という大群になります。そしてそのまま、その場所で一夜を過ごします。

■6.7月の活動報告
◯奥大山ガイドクルー講習会を開催
前回に引き続き、第3回・第4回のガイド講習会を実施しました。今回はパークレンジャーが「自然保護の法律と安全」をテーマに、ガイドの皆さんへ講習を行いました。
ルールを正しく守って案内することの大切さを、あらためて確認する機会となりました。

◯毛無山登山道の草刈りを行いました
サージタンク広場から8合目・カタクリ広場までの登山道で草刈り作業を行いました。毛無山は利用者が少なく、自然のままの山道を歩くことができる貴重な環境です。ぜひ一度足を運んでみてください。

◯選択的草刈りを行いました
鏡ヶ成保全再生活用協議会の主催により、鏡ヶ成湿原の景観保全の一環として、選択的草刈り作業を行いました。刈り取る植物を見極めながら、湿原の多様な景観を守り、次の世代へとつなげていく取り組みです。

◆パークレンジャーからのお知らせ
今年度の企画で、奥大山サポートレンジャーになろうというイベントを企画しています。参加者主体のイベントで、実際に使われている研究手法を用いて生き物を調査するイベントです、是非ご参加下さい。
Instagramでも告知行っています。