子育て ICT活用による主体的で個別最適な学びの実現

GIGAスクール構想の実現へ向け、全国の学校でICT(情報通信技術)が活用され、教育のあり方が変化しています。本市でも、ICTの効果的な活用により、「主体的で個別最適な学習」の実現とデジタル社会で活躍できる人材育成をめざしています。現在の取り組みの一部をご紹介します。

■GIGAスクール構想とは
文部科学省が進める教育改革の構想。ICTを活用できる環境を整備し、これまでの教育に組み合わせることで、“多様なこどもたちを誰一人取り残すことなく、一人一人の特性にあった教育”を実践することなどを掲げています。

■ICT(情報通信技術)とは
情報の収集・処理・伝達などを支援する技術の総称です。教育分野では、ICTの活用としてオンライン授業やデジタル教材などを導入することで、学習の効率化と多様化を図っています。特にGIGAスクール構想により、児童・生徒一人一人に学習用端末が提供されることで、ICTの教育活用が一層促進されています。

■本市の取り組み経緯
市の小・中・義務教育学校では、令和2年度に1人1台のタブレット端末導入やネットワーク整備を行いました。その後も市独自に作成した「松江市GIGAスクール構想」に基づき、ICTを活用し、一人一人の教育的ニーズに対応した学びを進めています。
さらに玉湯学園は令和5年度から文部科学省の事業である「リーディングDXスクール」の指定校(全国で200校)として、市内でも先進的にICT活用を進めています。

■タブレット端末を活用し“主体的で個別最適な学び”を実現するための授業の一例
◇個別最適な学びとは
こどもたち一人一人の特性に合わせ、得意を伸ばし、苦手を補う学習のかたちです。市では、ICTを活用することで、こどもたちが自分にあった学習法を見つけ、主体的で個別最適な学びを進めることをめざしています。

※紹介した授業での活用はあくまで一例であり、学校ごとにこどもたちの特性に合わせた授業に取り組んでいます

◇主体的で個別最適な学びが実現すると…
(1)こどもたちは自ら考え、行動する力を身につけます。
(2)学習意欲が向上し、自己肯定感も高まり、社会での活躍に必要なスキルや、安全かつ適正に情報技術を活用できる知識を効果的に習得できるようになります。
(3)多様な学びの機会を通じて、協働する力や問題解決能力も育まれます。

■メディア教育はICT活用と両輪で進めています
現代のこどもたちは、学習以外でも多くの電子メディア機器にふれていて、インターネットやSNSでは嘘があったり、身に危険がおよぶ場合もあります。ICT活用に合わせて、こどもたちが正しい知識をもち、適切に判断して行動できることをめざした「メディア教育」の取り組みを進めています。
・美保関小・中学校のこどもたちに電子メディア機器の適切な使用に関する授業を行いました。(令和6年11月26日)

問合せ:学校教育課
【電話】55-5078