- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県益田市
- 広報紙名 : 広報ますだ 令和7年5月号
4月26日(土)から6月16日(月)まで、県立石見美術館、萩市立須佐歴史民俗資料館「みこと館」、市立歴史文化交流館「れきしーな」の3館連携で、中世益田氏・近世益田家の歴史や所蔵していた美術品・文化財についての企画展を開催します。
県立石見美術館の開館20周年記念企画展「石見の祈りと美―未来へつなぐ中世の宝―」では、石見全域から中世の優れた美術品の数々が結集しますが、ここでは中世の益田に所在していた重要文化財の数々がほぼ勢ぞろいするという、もしかするともう二度とないかもしれない貴重な機会です。
雪舟が益田宗兼(むねかね)の家督相続祝いに描いたとされる「四季(しき)花鳥図屏風(かちょうずびょうぶ)」(重要文化財。京都国立博物館所蔵。後期展示)や、室町幕府の将軍足利義稙(よしたね)が宗兼に与えたとされる「小袖(こそで) 白茶地(しろちゃじ)桐竹模様綾(きりたけもようあや)」(重要文化財。東京国立博物館。前期展示)など、益田家伝来の至宝の数々をこの機会にぜひご覧ください。
市立歴史文化交流館「れきしーな」の「中世益田の至宝」展では、中世の益田の魅力、特に益田氏の活躍と交易による繁栄を古文書と出土品から紹介します。
益田家の11代兼見(かねみ)から20代元祥(もとよし)までの各代の当主の花押(かおう)(サイン)が見える古文書や、出土品の中でも特に優れた貿易陶磁器などを展示します。
1600年の関ヶ原の戦いののち、益田を去ることになった益田家は須佐(すさ)(山口県萩市)に移ります。その萩市須佐の萩市立須佐歴史民俗資料館「みこと館」の「国境(くにざかい)を越えた益田家」展では、益田家がもたらしたもの・ことについて、ゆかりの工芸品・美術品・古文書から紐解いてゆきます。
また、5月10日(土)午後には島根県芸術文化センター「グラントワ」小ホールにおいてシンポジウム「益田家の至宝とその伝来」が、翌11日(日)午後には萩市須佐文化センターにおいてシンポジウム「近世益田家と須佐の歴史文化」がそれぞれ開催され、益田家に伝わった美術品・文化財の価値やその伝来過程についての最新の研究成果が話し合われます。
そのほかにも各種関連イベントやMASUDA石見神楽WEEKが期間中に開催されますので、、各チラシの裏面やホームページをご覧いただき、ぜひご来場・ご参加ください。チラシは図書館等で配布しています。
問い合わせ先:市文化振興課
【電話】31-0623