- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県安来市
- 広報紙名 : 広報やすぎ「どげなかね」 令和7年10月号
■令和6年度の主な事業
令和6年度に実施した事業の一部を紹介します。
・フレイル予防事業 1,167万円
健康寿命の延伸を目指して、介護予防事業のモデル実施や後期高齢者のフレイル状態の調査、フレイルセルフチェックアプリを開発しました。
・出産・子育て応援交付金事業 1,417万円
出産育児関連用品の購入費や子育て支援サービスの利用負担の軽減を図るため、出産・子育て応援給付金を支給しました。
・比田防災拠点施設整備事業 2億9,834万円
中山間地域の防災体制の充実と強化を図るため、広瀬町西比田地内にヘリポート、消防比田分駐所、消防比田分団拠点施設を整備しました。
・観光地・観光産業の再生・高付加価値化補助事業 3,128万円
地域・産業の「稼ぐ力」の回復・強化を図ることを目的に、宿泊・観光施設の客室や外観の改修費用の一部を補助しました。
・企業立地雇用促進奨励金事業 3,952万円
企業の新設等に伴う投資額や新規雇用従業員数に応じた助成、空き工場等の家賃補助を行い、企業の設備投資と雇用増大を図りました。
・安来港飯島線道路改良事業 1億8,902万円
交通量が多く、通学路としても利用される当路線について、令和6年度は主に吉田橋橋りょう上部工事と道路改良工事を行いました。
・空家等対策事業 629万円
啓発用の冊子「住まいの引き継ぎノート」を作成・全戸配布し、空き家の発生抑制を啓発しました。
・統合型GIS構築事業 409万円
誰もが簡単に利用できる「やすぎデジタルマップ(市道認定情報やハザードマップなど)」をインターネット上に公開しました。
■特別会計・公営企業会計
安来市の会計には、一般会計のほか、国民健康保険事業や介護保険事業などの「特別会計」と水道事業や病院事業などの「公営企業会計」があります。
いずれも国民健康保険税や介護保険料、水道料金、医業収入など特定の収入を財源に事業を行っており、その収支状況を明らかにするため一般会計とは分けています。
(万円)

■財政健全化
財政健全化は、法律で定められた指標である実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率を見て判断します。(下表参照)
健全化判断比率(健全化を判断する数値)
(国の基準を下回っていればいるほど健全な財政とされている)

(※:市の平均的な年間収入)
■市の財政状況について
国の基準では、本紙6ページの財政健全化の指標が、「早期健全化基準」を超えると自主的な改善努力が求められ、さらに「財政再生基準」を超えると財政再生計画を策定し、国の管理のもと財政再建を目指すことになります。
令和6年度の財政健全化判断比率はすべて国の基準内にあり、この点では財政は健全と言えます。しかし、財政健全化は、単にこれらの基準をクリアすることだけではなく、基金残高、地方債現在高、地方債現在高比率のほか、財政力指数(自治体の財政力を示す指数)や経常収支比率(財政構造の弾力性の程度を示す指標)など、さまざまな視点で評価することが重要です。また、中長期的な財政運営や安定した住民サービスの提供も欠かせません。
令和6年度の決算を踏まえた市の財政状況は、人件費や物件費などの義務的経費の占める割合が増加傾向にあり、将来のまちづくりに向けた基金残高の確保が課題です。引き続き、歳出の見直しによる構造改革と基金残高の確保を図り、中長期的な視点で安定した財政基盤の構築とまちづくりに取り組んでいきます。
問合せ:財政課
【電話】23-3025
