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■生活習慣病を予防しましょう~生活の見直しが健康への第一歩~
生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの毎日の習慣が原因で起こる病気の総称です。たとえば、がん、心臓病(狭心症や心筋梗塞など)、脳の病気(脳梗塞やクモ膜下出血など)があります。
特に心臓病や脳の病気は、血管が硬くなる「動脈硬化」が原因となることが多いと言われています。お腹周りに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」に、糖尿病、高血圧、脂質異常症が重なると、動脈硬化が進み、命に関わる病気のリスクが高まります。

▽メタボリックシンドローム
「内臓脂肪型肥満」で、糖尿病、高血圧、脂質異常症のうち2つ以上がある状態を「メタボリックシンドローム」といいます。
令和6年度安来市の特定健康診査では、メタボリックシンドロームやその予備群に該当する人が、男性50%、女性19%でした(下グラフ参照)。
生活習慣病は、初期には自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進んでしまうことがあります。だからこそ、定期的な健康診断で自分の体をチェックすることが大切です。
安来市では、40~74歳の人を対象に、メタボリックシンドロームに注目した「特定健診」と「特定保健指導」を毎年行っています。
保健指導の対象になった人は、ぜひこの機会に生活習慣を見直してみませんか?健康な毎日を一緒に目指していきましょう。

メタボリックシンドロームの基準該当・予備群該当

(令和6年度安来市国民健康保険特定健康診査)

▽生活習慣を改善するポイント
1.運動
適度な運動をすると、消費エネルギーが増え、体の働きが活発になることで、血糖や脂質が消費され、内臓脂肪がつきにくくなります。毎日の生活で、今より10分だけ体を動かす時間を増やしてみましょう。
(例)
・家事や仕事の合間に、ストレッチやラジオ体操をする。
・遠くの駐車場にとめて、お店まで歩く。
・エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使う。
など

2.食事
食べ過ぎや食事のスキップなど、不規則な食生活は内臓脂肪を増やす原因になります。主食、主菜、副菜を組み合わせて、バランスの良い食事を心がけましょう。
(例)
・甘い飲み物を控えて、水やお茶に変える。
・しょう油は、「かける」よりも「つける」にして、塩分を控える。
・1日の食事で、野菜を1皿増やす(サラダを追加する、野菜が多めのお弁当を選ぶ)。

3.禁煙
たばこには体に害のある物質が含まれており、健康に多くの影響を及ぼします。喫煙は、がんや動脈硬化のリスクを高めるほか、妊娠中の女性の場合は胎児にも影響する可能性があります。禁煙で、体のため、家族のために、健やかな一歩を踏み出しましょう。

問合せ:いきいき健康課
【電話】23-3220