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■シニア世代の高血圧
令和6年度から始まった健康増進計画の一環として、取り組む課題の一つの「高血圧対策」。
これまでの子ども・働き盛りの高血圧に続き、第3弾。シニア世代(65〜74歳)の高血圧の現状についてご紹介します。

▽江津市のシニア世代の高血圧
江津市国民健康保険加入者、協会けんぽ加入者のうち、65~74歳の人の高血圧の有病率を見てみると、男性では68.4%、女性では57.3%と島根県よりも高い水準となっており、女性は増加傾向です。(グラフ1、2)

▽薬は飲む量、飲む時間を守りましょう!
血圧が高いからといってすぐ薬が処方されるわけではありません。食事や運動の生活習慣の改善に取り組み、家庭で血圧を測りながら様子を見ていきます。それでも血圧が高いときは薬での治療になり、薬が処方された場合、ちょうど良い効果が表れるように、飲む量、回数が考えられています。薬は吸収されると、徐々に血液の濃度が濃くなり、その後、代謝や排泄によって血液中の濃度が薄くなっていきます。「効かないからもう1錠」「飲み忘れたから次2回分飲んでおこう」と飲んでしまうと、血液中の薬の濃度が濃くなり、副作用が出やすくなってしまいます。そのため、薬は医師や薬剤師の説明通り服用することが大切です。(下図)

■高血圧は薬+生活習慣の改善で上手にコントロール!
▽塩分を控える食べ方の工夫
(1)料理の味つけを確かめてから、調味料を使う
(2)しょうゆなどはかけず、小皿に入れてつける
(3)麺類の汁は飲まない
(4)汁物や漬物、塩蔵品は食べ過ぎない
(5)外食や総菜、仕出し弁当などは上手に活用する
(6)食べ過ぎないように注意する

▽生活にちょこっと運動をプラス
(1)1日1000歩、歩く距離を増やす(10分歩くと1000歩相当)
(2)できるだけ階段を使う
(3)家事をこまめにする
(4)週に1回は少し汗がにじむ程度のスポーツや体操をする

▽その他の改善ポイント
(1)喫煙している人は禁煙に挑戦する
(2)睡眠は十分とり、ストレスは早めに解消する
(3)毎日血圧測定する

血圧が高く、薬が処方された場合は、副作用がなく体に調度良い効果を得るため、医師や薬剤師の指示通り薬を飲み、合わせて生活習慣の改善に取り組みましょう。
また、生活習慣の改善は高血圧の予防にもつながります。高血圧でない人も適塩や運動を心がけ高血圧にならない体で元気に過ごしましょう。

問合せ:健康医療対策課健康増進係
【電話】0855-52-7935