文化 出雲國たたら風土記〜鉄づくり千年が生んだ物語〜

■菅谷たたら山内
―概要
田部家が経営した菅谷たたら山内にある「高殿」は高殿様式の現存するものとしては全国唯一。高殿の正面にそびえる桂の木は、春になると芽吹きを迎え、赤→黄→緑と色を変える。

―ストーリーの位置づけ
操業当時の姿が世界で唯一現存する「菅谷たたら山内」は、たたら製鉄によって隆盛を極めた往時を彷彿とさせる。映画「もののけ姫」の〈タタラ場〉のモチーフとなったことでも知られ、“本物”だけが持つ独特の空間と周囲の景観は、訪れる者を圧倒する。ここは、たたら製鉄に従事した職人やその家族たちの生活や息遣いを、時空を飛び越えて体感することができる希有な場所である。