- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県岡山市
- 広報紙名 : 市民のひろばおかやま 2026年1月号 No.1480
令和7年11月に岡山市市民栄誉賞を受賞した有森裕子さん。岡山での思い出をはじめ、ご自身の考えや、市民の皆さんへのメッセージを聞かせていただきました。
■有森 裕子(ありもり ゆうこ)さん
▽Profile
1966年岡山市生まれ。
出身校:牧石小/岡北中/就実高/日本体育大
▽主な競技成績
・1991年 世界選手権東京大会女子マラソン 4位
・1992年 バルセロナオリンピック女子マラソン 銀メダル
・1996年 アトランタオリンピック女子マラソン 銅メダル
▽現在の活動(主なもの)
・(公財)日本陸上競技連盟会長
・国際オリンピック委員会(IOC) Olimpism365委員会委員
・ワールドアスレティックス(WA)カウンシルメンバー認定
・NPO法人「ハート・オブ・ゴールド」代表理事
・おかやまマラソンスペシャルアンバサダー
■市民栄誉賞を受賞して
来年還暦というタイミングで、いただけるとは思っていなかったのもあって、ちょっと気恥ずかしいです。ただ生まれ育って、応援してくださった皆さんのいる岡山市から、この賞をいただけて、率直にうれしいですね。
■岡山の好きな風景や食べ物
旭川沿いの風景は好きなんですよ。地元が笠井山の近くなので、そこから旭川に向かう道のりをよく通っていたんです。時間帯によって風景が変化して、山も川もあり、自然がそろっている景色は好きですね。
岡山の宝だな、と思うところは県総合グラウンド。あんなに立地がよくて、みんなが集える場所がある、というのはすごいですよ。これからも大切にしたいし、皆さんにも大切にしていただきたい場所です。
食べ物では祭り寿司が好きですね。子どものときは味のついたご飯しか食べなくて(笑)、特にお寿司が大好きでした。鰆も好きですし。岡山って何を食べてもおいしいですけどね。
あとは喫茶店が好きで、岡山に帰ってきたときもよく探して行きますね。元々父と母がコーヒー大好きだった影響もあるんですけど、喫茶店の雰囲気が好きなんです。コーヒーカップも好きですし。喫茶店をたくさんスマホに登録しています。
■岡山が自分を強くしてくれた
岡山にいるときに、楽なことはなかったんですけど、やっぱり「あきらめない」ということを恩師からも含めて教わったのはやっぱり岡山にいるときですね。
あきらめなければ物事は終わらないし、変化を生み出していけるんです。今思うと岡山で経験できたことがなければ、外に出ていって乗り越えられなかったようなこともたくさんあったかな、と思うくらい。岡山がある意味私を強くしてくれた、とも言えますね。
とにかく不器用でも必死で頑張る、そうすると誰かが見てくれているし、誰かを動かせるんです。また周りからの目や評価、っていうのは時間が経つと消えてしまうけど、自分が自分の姿や思いをきちんと見ていれば、怖くない。誰が見ていなくても原点に戻っていけるんです。
私は、「あきらめる」という言葉を持たなかった分、そこが自分のふんばりにもなってきましたね。
自分が自分の姿と思いをちゃんと持っているかどうか、ということが必要だと思います。
■今は次なる自分への準備期間
今色々と役職が増えてきた中で、そこにふさわしくあれるよう、全力で向かっているところですね。
とはいえ、スポーツや文化・芸術を融合させて、子どもに限らず、人や地域を元気にしていきたい、というのは昔からずっと自分の中で変わらないんです。頑張ろうとする人が頑張れるように応援していきたいと思っています。
■市民の皆さんへのメッセージ
(夢や目標に向かって困難なことがあっても)とにかく、自分が自分をあきらめるな、投げるな、くさるな、と。そうすれば自分らしいものが大なり小なり生み出せるんです。周りを気にせず、しっかりと自分を見つめて、思いをよせて、自分を大事にしてください。
