くらし ほのぼの家族No.328 「世界人権宣言」って?

祖父:「今年の8月15日の終戦記念日は『節目の戦後80年』になる」といろいろ報道されとるのぉ。
祖母:一緒に見たテレビでは「第二次世界大戦では兵士と市民合わせて、日本で約300万人、世界で約6,000万人の人々の尊い命が奪われた」と言ってたわね。
祖父:この戦争では無差別に一般市民が殺されたり、特定の人種や民族が大量虐殺されたりしたからのぉ。
父:そんな悲惨な戦争を経験した人々は、人間の尊厳や人権が大切なことを心の底から感じて、何とかしなければと思ったんだな。
母:それで国連では、人が大切にされないような社会では平和にはならないと考えて、1948年に「世界人権宣言」を採択したんだったわね。
父:その通り。お父さんもその宣言に関心があったんで、ちょっと調べてみたんだよ。
真理:お父さん、その宣言はどんな内容なの?私にも見せて。
父:人間としてふさわしい生活ができる権利、好きな場所に住むことができる権利、教育を受ける権利など、多くの権利を内容としているんだよ。
真理:この宣言は人権について「世界中の国や人々が達成すべき共通の基準」って書いてあるね。
父:そして、一人一人の権利や自由が大切にされることが平和の基礎とも書かれているんだがなぁ。80年経った今でも戦争が起きているのは、今も人権が大切にされていないからだと言えるかもしれないな。
真理:私も「世界人権宣言」を勉強してみようかな。

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