くらし 令和6年度 決算 奈義町の財政(2)

■奈義町の基金(貯金)と起債(借金)の状況
◇基金(貯金)の状況
基金とは、簡単にいうと「まちの貯金」です。奈義町では、この20年間で基金を約40億2千万円増加させました。基金は、主に起債(借金)の償還の財源確保や公共施設の整備・大規模更新、地域振興・活性化に資する事業などに活用しています。

◇起債(借金)の状況
起債とは、簡単にいうと「まちの借金」です。奈義町では、この20年間で起債額が約20億6千万円増加しました。増加の主な要因は、こども園・中学校建設事業をはじめ、老朽化した公共施設の長寿命化工事等によるものです。しかし、奈義町は借入額の70%が国から交付税措置(交付)される過疎対策事業債などの有利な起債の借入を優先的に行っているため、実際の返済額は起債額(借入額)の3割程度となっています。

◇交付税措置後の基金(貯金)と起債(借金)の差額
奈義町では、地方債の借入にあたって主に過疎対策事業債等、交付税措置率の高い地方債を活用しています。そのため、起債(借金)の状況で令和6年度起債額は、約55億4千万円となっていますが、交付税措置を参入すると実質的な令和6年度起債額は、16億8千万円となります。
そのため、令和6年度末の基金(貯金)は、起債(借金)を、約37億円上回っています。