くらし 町長室からこんにちは ーシリーズ68ー

■基本構想策定中 地方創生2.0を活用した「もりのあそびば = アートの森」
世界は小さな政府とし、規制緩和をして自由に競争する社会から、自国主義というのでしょうか、揺り戻しが始まっています。
日本では失われた30年といわれてきましたが、先日女性の首相が誕生し、日本も新たなステップに進もうとしています。政府はいま、地方創生2.0を設け地方のテコ入れを行い、日本全体の活力と経済力の引き上げに取り組んでいます。
地方創生2.0は、我が国の活力を取り戻す経済政策で多様な幸せを実現するための社会政策です。地域が持つ本来の価値や楽しさを再発見する営みとされています。今までの取り組みでは、地方の良き事例が全国に普及せず、人口減少や東京圏一極集中が解消されなかったため、今後地方の自治体に横展開が図られる要素が必要となっています。
奈義町は、地方創生事業で子育て支援、魅力ある教育に取り組み、消滅可能性自治体から脱出するという大きな成果を得ました。令和5年度は視察受け入れで日本ーともなり、韓国を中心に世界からも視察がくるようになりました。また、がんばっている自治体が集まり全国子育て応援会議を行い、その取り組みなどを紹介してきました。
これからの地方創生2.0では、「働くところ」「住むところ」「子育て支援」と「魅力ある教育」の4本柱に加えて、新しく「楽しい生活を支える文化と芸術」を取り入れ、町づくりの5本目の柱とします。
奈義町は自然とアートの町。横仙歌舞伎など伝統文化と現代美術館を中心とする新しい文化芸術が共生しています。ここに、奈義町のロケーションを活かした新たな「もりのあそびば = アートの森」を整備し、生活を楽しむことから経済活性化と住み続けられる町づくり地方創生2.0に挑戦します。
豊沢住宅跡地を中心とした4.5haに芸術作品を配置したもりのあそびばを整備し、古民家を演劇などができる芝居小屋に改修するなど、奈義町の皆さんが楽しめるとともに、地域外にも開放し経済活動の発展に繋げる楽しい地域づくりを計画しています。若者たちから高い支持を受けており、将来を担う若者に町の夢を託してみようではありませんか。策定中の自然とアートの町にマッチした基本構想を楽しみにしてください。