- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県庄原市
- 広報紙名 : 広報しょうばら 2025年12月号(No.249)
このコーナーは、営農指導員から、農業のちょっとしたコツを、お知らせします。
■野菜作りのワンポイントアドバイス
営農指導員 若山 譲(わかやま ゆずる)
◆本格的な寒さの前に防霜(ぼうそう)・防寒対策を!
野菜は、気温の低下とともに生育にブレーキが掛かります。また、菜園に残っている野菜は、収穫を急ぐか、残るものには寒さ対策が必要です。
防霜・防寒対策には、葉の結束(ハクサイ)、株元への土寄せ(ダイコン)、被覆資材(ひふくしざい)による防霜・保温(主に茎葉野菜)などがあります。
▽「※べた掛け」資材のポイント
※作物や畝の上に直接被覆資材を掛けて栽培する方法
(1)ホウレンソウ・コマツナの被覆
いずれも耐寒性が強い作物ですが、生育が遅れている場合は、不織布を直接掛けて生育の促進を図りましょう。不織布は、株の伸長を考慮して、たるませて掛けるようにします。
収穫期が近づいたら、日中は被覆を外して、直射日光を十分に当てましょう。
(2)ブロッコリーの被覆
晩成種の収穫はこれからです。寒さで葉が傷まないよう、また、ヒヨドリなどによる食害を防ぐためにも、不織布または寒冷紗(かんれいしゃ)(野菜などを覆う薄い布)の浮き掛けを行いましょう。キャベツ、ハクサイなども同様の対策を行います。
(3)レタスの被覆
玉レタスは、不織布をべた掛けしても、凍結による腐敗を防ぐことは困難です。
リーフレタスは玉レタスよりも耐寒性が強く、外側の葉をむく程度で年内の収穫が可能です。
(4)サヤエンドウの被覆
寒冷紗の被覆を行うことで、寒さによる生育不良なども少なく、生育も揃うようになります。
スナップエンドウ、ソラマメでも同様の効果があります。
(5)ニンジン、ダイコンの土寄せ
ニンジンは根の上部が露出していると寒さで凍り傷みます。3月まで収穫する場合は、株元に軽く土寄せをします。
ダイコンは凍結すると表皮が剥離するので、株元に土寄せするか、抜き取ったダイコンの葉を10センチ程度残して、穴を掘ったところに縦に並べて土を掛け貯蔵します。丸ダイコンやカブは厳寒期に凍結して割れることがあります。
■花作りのワンポイントアドバイス
営農指導員 永奥 啓(ながおく はじめ)
◆本年の花栽培の振り返り
1 過酷な気象
本年の気象は例年以上に過酷で、花卉(かき)の生育に重要な降水量と最高気温は、想定外の状況が続きました。
特に雨が7月上旬から下旬までの1カ月間ほとんど降らず、畑がカラカラになる一方で、9月はほとんど毎日のように降雨が続きました。
また、最高気温も6月下旬から9月中旬まで連日30度以上の猛暑が続きました。
このように、花卉にとっては過酷な気象で、管理する人にとっても大変な1年でした。
2 花卉への害虫、病気発生
(1)害虫の状況
一般的に、気温が高めで、雨が少ない年には害虫の発生が多いといわれていますが、本年もさまざまな害虫が発生しました。
特に本年は、ハスモンヨトウ、オオタバコガやコナガ、ダニ類の発生が多く見られ、害を受けた花卉が目立ちました。
このように、本年は各種害虫が多く発生しましたが、基本的な対策としては、害虫の発生を早めに見つけて、早めの防除を行うことが大切です。
(2)病気の状況
害虫の発生とは逆で、気温が高く雨が少ない年には病気の発生が少ないといわれています。
それでも部分的にうどんこ病や白さび病、灰色かび病などの発生が見られました。
害虫の防除とは異なり、どの病気についても、発生前の病斑(びょうはん)(植物の葉や茎に現れる、病気によって生じる斑点や症状のこと)が目に見えるまでの予防的防除を行うことで、被害の減少につなげることができます。
問合せ:農業振興課農業振興係
【電話】0824-73-1131
