- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県庄原市
- 広報紙名 : 広報しょうばら 2025年1月号(No.238)
開館:9時~17時(年末年始休館)
■小型サンショウウオの新種をスポット展本
市の大きな河川には、国の天然記念物「オオサンショウウオ」が、源流付近の小川や池、沼のような緩やかな水場には「小型サンショウウオ」が生息しています。
小型サンショウウオは、日本全国で51種類が確認されていましたが、2023年に中国山地に生息するものから4種類が新種記載され、55種類となりました。これに伴い、広島県内では10種類から12種類に変更となっています。
各調査地点の「ヒバサンショウウオ」(2019年に再分類)の尾から採取された遺伝子データを基に、個体どうしの大きさや模様の違いを検証した上で、「ヒバサンショウウオ」とは別に、広島県においては三次市作木町と島根県飯南町との境にある女亀山(めんがめやま)付近に生息する「メガメサンショウウオ」、北広島町などに生息する「ニセヒバサンショウウオ」に細かく再分類されました。
比和自然科学博物館では、今回の研究成果と共に新種記載された2種を含めた12種の標本を、新種論文を発表された内藤順一(ないとうじゅんいち)さん(当館の客員研究員、両生類や魚類、淡水貝の研究者)により、スポット展示にて紹介しています。ぜひ当館へお越しいただき、新種のサンショウウオをご覧ください。
【展示名】第8回市民研究者チャレンジ企画展示
「小型サンショウウオ 種の多様性〜小型サンショウウオの新種研究報告 part 2〜」
【展示期間】3月28日(金)まで
問合せ:比和自然科学博物館
【電話】0824-85-3005