くらし ひととひと まちとまちをつなぐ芸備線~芸備線再構築協議会で取り組む実証事業~

7月9日、第4回芸備線再構築協議会が岡山市で開催され、本年度予算案の変更が承認されました。今後は、協議会によって、芸備線がもたらす地域経済効果などを確認するための実証事業が行われます。

■具体的な実証事業の取り組み
(1)住民・来訪者利用に合わせた鉄道サービスの拡充・二次交通との連携強化
▽平日・土休日における芸備線の増便・ダイヤ変更
・毎日夕刻以降の増便またはダイヤ変更(9月以降予定)
・土休日の増便(7月19日(土)~)

▽二次交通との連携強化
・芸備線のダイヤに合わせ、バスや乗合タクシーなどの二次交通の運行
・芸備線と二次交通が相互に利用可能となる企画乗車券の設定

(2)列車による観光コンテンツの形成
▽列車内外装のラッピングなど、列車自体の観光コンテンツ化
▽地域食材を生かした商品を列車内などで提供
▽駅舎周辺施設でのイベントの実施
▽地域資源を生かした観光ツアー造成

(3)広域的な周遊コンテンツとの連携
▽知名度が高いスマートフォンアプリなどと連携したイベントなどの実施

(4)広域拠点として駅舎の活用・産業拠点形成
▽駅舎の空きスペースを活用したサテライトオフィスを希望する企業誘致

(5)芸備線や駅周辺施設を活用した移住体験の提供による定住促進
▽駅周辺の空き家などを活用した移住体験プログラムの提供

■臨時列車の運行
実証事業の取り組みとして、7月19日(土)から11月24日(月)までの土休日の日中に、臨時列車が運行します。
※詳しくはJR西日本ホームページをご覧ください。

■第4回芸備線再構築協議会での市の意見
・芸備線利用への行動変容を促すためには、取り組みの周知から定着に一定の時間を要することや、観光利用における時期に応じた移動需要の変化を踏まえる必要がある。
・中国運輸局には、列車の増便などを土台とした1年間の実証期間の確保をお願いしたい。JR西日本には、7月から開始される増便に引き続き本年12月以降の増便についても、協力をお願いしたい。
・実証事業を通じてもたらされる地域への波及効果は、沿線地域全体の活性化の観点から、特定区間に留まらず、芸備線全体で享受できることが望ましい。
・そのためには、沿線自治体や地域の関係団体などが一体となった取り組みを行い、鉄道による広域移動が促され、人々の往来の活発化につなげていきたい。そのため、広島市・三次市・安芸高田市にも、増便をはじめとする実証事業への協力をお願いしたい。
・本市においては、市民や来訪者などの利便性向上に向けた二次交通の整備をはじめ、地域資源を生かした誘客などに取り組んでいき、住民の行動変容や地域経済などへの波及効果の最大化が図られるよう、地域の関係団体などへ協力を求めていく。

再構築協議会に関する対応などを市のホームページに掲載しています
詳しい内容や当日の資料は中国運輸局ホームページに掲載されています
本紙を参照ください

問合せ:地域交通課芸備線対策係
【電話】0824-73-1171