くらし ひとりが変われば、まちは変わる!みんなの力で目指そうごみ減量化(1)

■ごみ処理の現場を、市民の方に見学してもらいました
ごみ処理について、しっかり学んできまーす!

市では毎年、「大人のためのごみ見学会」を開催しています。皆さん参加されたことはありますか?実際にごみ処理の現場を見ることで、ごみの分別に対する意識が変わったという声が多く寄せられています。ごみの処理には多くの費用がかかっており、これは私たち一人一人に関係する大切な問題です。ぜひ、ごみの減量化を自分事として考えるきっかけにしてみてください。

◆芸北広域きれいセンター
安芸高田市と北広島町から出されるごみを処理する施設。ここに集まるごみの中には、「資源物」と「ごみ」があります。紙類、缶、瓶、プラマークの付いているプラスチックなど分別すれば、「資源物」を無駄にせずに資源として使えます。

○ストックヤード施設で手選別
ペットボトルやプラスチック製容器包装ごみがきちんと分別されているか、1袋ずつ人の手によってチェックします。それぞれに圧縮、梱包して再利用できるようにします。

○ごみ焼却炉
燃えるごみを処理する焼却炉は2つ。深さ7mのごみピットに入れ、クレーンでかき混ぜた後、焼却炉へ投入します。燃えるごみの処理が最も多く、多いときには高さ15mまで積みあがることも!

○中央制御室
ごみクレーンの操作、炉の温度管理などを手動で行っています。

○粗大ごみ
切断機で50cm以下に切断します。

○異物選別機
焼却炉の中から出てきた、2cmより大きな金属などを灰の中から取り除きます。

○瓶類・缶類
手選別コンベアで可燃物や不適物を取り除き、茶色・無色・そのほかの色・ガラスくずに分別します。また、アルミと鉄はリサイクル業者に買い取ってもらい、施設の運営費の一部になっています。

○コンポストバッグでごみを減らそう!

○見学会を終えて
・久国さん
芸北広域きれいセンターの運営費が年間7億円もかかると聞いて驚きました。リサイクルで少しでもカバーできるように、自分も努めようと思いました。

・谷口さん
陶器と割れたガラスは一緒に出してOKなど、曖昧な認識だったことがちゃんと分かったので助かりました。これまでよりごみを分別しやすくなりそうです。

・久保さん
ちょっとした心掛けで行動は変わると思います。なるべく多くの方にごみ見学会に参加していただき、ごみの削減に努めてもらいたいと思いました。

・吉田さん
焼却炉から出てきた鉄くずを見たときにはとても衝撃を受けました。今回、施設の裏側を見せていただいて勉強になりました。

・佐古田さん
ごみの分別をきちんとしないと、芸北広域きれいセンターでの仕事が大変になるのだと分かりました。ここでの手間を減らせるように気を付けたいです。

ごみの量が増えると分別が間に合わなくなったり、費用もかさみます。できる限り分別して、リサイクルできるようにしましょう!
(きれいセンター 村田 浩章さん)

施設見学は個人での申し込みも可能です。
興味のある方は問い合わせてください。

問合せ:芸北広域きれいセンター
【電話】0826-72-6595

◆実はこれも再利用
焼却炉から出る熱を利用してお湯を作り、農園ハウスでのトマト栽培に活用しています。
焼却灰や集じん灰(すす)は、セメントの原材料として資源化しています。

◆ちょっと豆知識
ごみ処理にどれだけの費用がかかっているの?

○芸北広域きれいセンターでの2023年度のごみ処理経費
総額6億3,668万6,036円
1トン当たりの処理経費は5万6,190円。年間1人当たり1万4,648円の費用がかかっています。

○燃えるごみ1袋に換算すると…
処理経費201円のうち65円が排出者(受益者)の負担。残り136円を市町が負担しています。