- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下関市
- 広報紙名 : 市報しものせき 令和7年6月号
このページは、小・中学生、高校生を対象に市内で働く人・職業を紹介しています。先輩たちのメッセージを参考に、未来の自分を探してみませんか。
■重機オペレーター
笹井 哲さん 下関市出身
▽どんな仕事ですか?
重機オペレーターは、土木・建築などの工事現場でパワーショベルやクレーン車などを操縦する専門職です。
講習や資格が必要ですが、未経験からでも挑戦しやすく、経験を積んで技術力を高めていけば、幅広い分野で活躍できます。
▽やりがいは?
作業現場の状況はさまざまです。自分の意見を仲間に伝えながら「正確さ」「スピード」のバランスを考えて、最善の対応ができたときにやりがいを感じます。
1日1日の課題をしっかり果たし、その努力が形になることが好きです。
▽仕事で大切なことは?
「安全」です。周囲の仲間や私自身をけがさせないことを常に第一に考え、慎重に作業します。
段取りも大切です。工期を守るために常に先を読み、どんな不測の事態にも柔軟に対応しなければなりません。
▽熟練の技術が確立されるまで
粉じんが舞う採石場に、「バリバリ」「ゴンッ」と音が響き渡ります。積み上がった岩石の上で巧みに重機を操縦する笹井さんは、かつての勤め先の緊迫した現場を「以前は一か八かの作業もあったけぇね」と振り返ります。
長年の現場経験によって培われた確かな操作技術。その後、笹井さんは住吉工業に転職しますが、ある日、働き方に変化が…。
▽オフィスが現場!?
安全の確保を目的に遠隔操作システムが導入され、快適なオフィス環境で作業する「DX」の時代が訪れたのです。新しい技術に柔軟な考えを持つ笹井さんは、社内の重機オペレーターたちの先陣を切ります。「繊細な作業はもう少し技術革新が必要やけど、ルーチン作業には十分適している」。現場と遠隔での違いを検証し、危険の認識に生じる差を埋めながら、日々習熟度を高めて、活用を進めています。
技術革新がさらに進み、数百キロメートル先の現場で作業できる…それって夢がありませんか?
・最初は遠近感をつかむのが大変でした。
・ベテラン重機オペレーターとしての視線計測。技術伝承に貢献します。
・採石場で生産された砕石は、道路や橋梁など、建造物の重要な材料になります。
取材協力:住吉工業株式会社
【電話】248-1223