- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下関市
- 広報紙名 : 市報しものせき 令和7年8月号
■令和8年度開校! 自分らしく新しい学びのカタチ「学びの多様化学校」
令和8年度に、文洋中学校の分校として、学びの多様化学校が開校します。学校に行きづらい生徒が、自分のペースで安心して学べるように設けられた新しい形の公立学校。文部科学省の許可を受け、柔軟なカリキュラムで授業時間や内容を調整しながら、少人数での学習や体験活動を通じて、自信や社会性を育みます。子ども一人ひとりの成長に寄り添いながら、将来の進路選択や自立に向けた支援を行います。
▽SCHOOL VISION スクールビジョン
「できること」「やりたいこと」「なりたい自分」探しを支援します
▽SCHOOL POLICY スクールポリシー
少人数であることを生かし、「3つの視点」を大切にして生徒の成長を支援します
〔目指す生徒像〕
自分で進路を決め(選び)、歩み出すことができる生徒
〔3つの視点〕
・さまざまな活動を通じた経験に基づく自信の獲得
・「かかわり」から学ぶコミュニケーション能力の向上
・進路選択に向けた学力の向上
▽1日の生活の流れ(イメージ)
9時00分頃 登校
9時10分〜 ホームルーム
9時30分〜 授業(5教科の授業が中心)
12時00分〜 昼食・昼休み
12時40分〜 授業(実技教科の授業、体験活動など)
14時35分〜 ホームルーム
14時50分 下校
▽対象となる生徒と募集定員・場所
次のすべてを満たす生徒を対象とします。
(1)市内在住の中学1〜3年生(募集は、小学6年生〜中学2年生)
(2)不登校状態か不登校の傾向がある児童生徒
定員:中学1〜3年生各10人程度、合計30人程度
場所:関西町12番1号(関西小学校内)
▽学校説明会の案内
日時・会場:令和7年8月30日(土曜日)
(1)午前10時30分~11時30分 アブニール
(2)午後2時30分~3時30分 市教育センター
※(2)はオンライン配信します。
対象:児童生徒と保護者、関心がある方(市民・学校関係者)
申し込み:8月27日(水曜日)までに、本紙掲載のQRコードから申し込んでください。
【URL】https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/99/134403.html
※電話(【電話】231-6995)での申し込みもできます。電話の受付時間は、平日午前9時〜午後4時30分です。
▽生徒募集(転入学)の流れ
9月〜
・転入学希望者の募集開始(在籍校に申請書の提出)
(受付期間)9月1~30日
10月〜
・体験会・相談会
※体験会・相談会は、転入学希望の児童生徒と保護者が対象。
12月〜
・審査会
・結果の通知
■MESSAGE FROM OG ”無理しなくていいよ”の言葉がくれた未来。
あるOGの歩み。
▽OG 美里さん(仮名)
「分教室の先生方には本当に感謝しています」。そう話すのは、現在、自治体職員として働く美里さん(仮名)。
中学校での人間関係のトラブルで学校に行けなくなり、教育支援教室「かんせい」を経て、不登校対策として設置されていた文洋中学校分教室(学びの多様化学校の前身)へ通うことになりました。
「最初は不安でいっぱいでした。でも、先生が『無理しなくていいよ』と声を掛けてくれ、安心できたんです」。生徒一人ひとりに寄り添い、無理を強いず、適切にサポートしてくれる環境が、少しずつ彼女の心を解きほぐしていきました。私生活の悩みにも親身になって対応してくれ、自然と笑顔を取り戻すことができたといいます。
文洋中学校本校の文化祭に参加することができ、再び部活動にも挑戦。「自分のペースで成長できたことで、成績も回復し、高校、そして大学へと進学できました」。分教室での出会いと、そこで過ごした日々が、彼女の原点となっています。
▽学校教育課 生徒指導推進室
林 哲史室長
学びの多様化学校は、子どもの「思い」や「願い」が大切にされ、自分に合った学びを探してくれる場所。
今、学校に行きたくても行けない子どもたちが増えている中、大切にしたいことは、すべての子どもたちが学びにつながっていることであり、小さな成功体験を積み重ねながら、自信を育んでいくことです。
一人ひとりの「これから」を信じて、寄り添っていくこと。子どもが安心できる場所で、自分らしい学び方を見つけられるように、選択肢を広げることは、子どもたちの未来を支える、社会全体の責任でもあります。
問合先:学校教育課 生徒指導推進室
【電話】231-1570