くらし すまいる~岩国と共に成長する身近なヒーローに

■Vol.190 榎本将大(えのもとしょうた)さん(藤生町在住)
清流光神ハクジャオーのヒーローショーを通して、地域活性化に取り組むイベンター。
他にも昭和歌謡歌手、デザイン制作、アクション指導など多岐にわたって活動している。

岩国市のご当地ヒーロー「清流光神ハクジャオー」は岩国市の観光大使で、そのヒーローショーを手掛けているのが榎本将大さんです。
榎本さんは幼い頃ヒーローが好きで、よく友達とヒーローごっこをして遊んでいました。高校生の頃から音楽活動を始めた榎本さんは、昭和歌謡の魅力に惹かれ、プロの歌手になり、昭和歌謡をはじめ、アニメソングや特撮ソングも歌っていました。
特撮ソングのデュエットを組んだ歌手がヒーローショーに出演している話を聞き、興味を持ち始めていた頃「広島のヒーローショーに出てみないか」と誘われたことで、榎本さんの人生は大きく変わり始めます。
「迫力あるアクションや、子供たちから送られるすさまじい声援に魅了されたんです」
そんな榎本さんは、地元である岩国市のヒーローにも関わりたいと思い立ち、ハクジャオーの活動に参加し始めます。
先代から熱意を認められ、事業を継承して、活動を続ける榎本さんは、ある言葉も引き継いだと話します。
「諦めなければ夢は叶う」
この言葉をハクジャオーを通して、来場者に伝えていこうと考えた榎本さんは、ハクジャオーショーの内容に磨きを掛けることにします。
「みんなのネガティブな感情から生まれた怪人に対して、ハクジャオーが葛藤しながらも、諦めずに岩国の良さを伝えながら戦い、怪人を浄化する。そしてハクジャオーを岩国と共に成長し、愛されるヒーローにする」このコンセプトを作ることで、子供はアクションを、大人はコンセプトを楽しめるショーを目指しています。
「大切にしていることは、人の心を動かすために全力でパフォーマンスすること。見に来てくれる人が1人でもいる限り、僕たちは全力で感動と笑顔があふれるショーを届けます」と語り、今日も榎本さんは、来場者の心に響くヒーローショーを制作するために汗を流します。