- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県長門市
- 広報紙名 : 長門市広報 知っちょこ 令和7年5月号
■ヤングケアラーって?
ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満のこどものことをいいます。
・障害や病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・目を離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている。
・日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために通訳をしている。
・家計を支えるために労働をして、障害や病気のある家族を助けている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・がん・難病・精神疾患などの慢性的な病気の家族の看病をしている。
・障害や病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・障害や病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。
■家族を支えることでこんなことはありますか?
家族のことを優先して、やりたかったことをあきらめたり、進路の選択を狭めてしまうことは、長い人生にさまざまな影響を及ぼすことがあります。
家庭の世話や家事が大変で、下の項目に当てはまっていたら注意が必要です。
◇チェックしてみてください
・学校を休んだり、遅刻することがある
・家族のために学校からすぐ帰ることがある
・宿題、勉強ができない
・部活にいけない、部活を辞めた、好きな部活ができない家の経済面が心配だ
・何事もやる気が起きない
・ケアするために進路を変更した、もしくは変更しようと考えている
・イライラする
・体調が悪い
・悲しい気持ちが続く
・友達と遊べない、話が合わない
・自分のことをする時間がない
・夜寝るのが遅くなる、眠れない
■ヤングケアラーが直面する問題
◇学業への影響
遅刻・早退・欠席が増える、勉強の時間が取れないなど
◇就職への影響
自分にできると思う仕事の範囲を狭めて考えてしまう、自分のやってきたことをアピールできないなど
◇友人関係への影響
友人などとコミュニケーションを取れる時間が少ないなど
■ヤングケアラーかも?と思ったら
ヤングケアラーであることは、恥ずかしいことでも我慢することでもありません。
学校生活に影響が出たり、こころやからだに不調を感じるほどの重い負荷がかかっている場合は、少し注意が必要です。
学校の先生など周りの大人や、こども家庭センターに相談してください。
みんな頑張っているあなたを支えたいと思っています。
■悩みを家族だけで抱えず相談してください
自分や家族に病気や障害、精神的に不安定な状態などがあることで、こどもに負担が掛かっているのではないかと心配していませんか。
ヤングケアラーという言葉は、親や家族を責める言葉ではありません。悩んでいることを家族だけで抱えず、相談してください。
■地域の支え
ヤングケアラーは、家庭内の問題であることから表に出にくく、気付かれにくいものです。「ヤングケアラーのこどもがいるかも」と少し意識してみてください。
こどもが自分らしく生活できるように、周りにいる大人がヤングケアラーについて考え、気付き、手を差し伸べられる地域を目指していきましょう。
■相談は「こども家庭センター」へ
「こども家庭センター」は、こどもに関することなら何でも相談できます。こども自身が相談することもできます。
専門職が、電話相談、訪問での相談に対応します。
自分の気持ちや家族のこと、話してみませんか。こども家庭センターの職員が一緒に考えていきます。
また、負担軽減につながるサービスを紹介することができます。
※相談内容の秘密は厳守します
※児童相談所や療育施設などと連携して支援しています
どんなことでも気軽にご相談ください
問合せ:こども家庭センター「ここいく」(市役所本庁1階)
【電話】23-1225
相談日時 毎週月~金曜日 8:30~17:15