- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県長門市
- 広報紙名 : 長門市広報 知っちょこ 令和7年5月号
本市の人口減少・少子高齢化は急速なペースで進行しており、本市にとって人口減少への対応は待ったなしの最重要課題となっています。この難局を乗り越え、本市の特性を活かした地域創生を積極的かつ集中的に推進するため、令和7年3月、「第3期長門市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。
■人口減少の現状
本市の人口は、国や県に先駆けて昭和30年をピークに減少を続けており、令和2年(2020年)の国勢調査では、5年間で総人口が約8%減少し、年少人口は過去最少、総人口に占める生産年齢人口の割合は50%を切り、老年人口と同水準となるなど、人口減少・少子高齢化は急速なペースで進行しています。
本市では自然減と社会減が同時に進行しています。令和6年の出生数は101人と過去最少を更新した一方、死亡数が700人を超え、自然減だけで約600人の減少となっています。高齢化により人口の年齢構成が高くなっていますので、自然減はしばらく拡大していく傾向にあります。
また、最近は社会減が100~150人の間で推移しています。コロナ禍において地方移住の機運が高まり、UIJターンなど長門市に移住してくる方や移住に関する相談も増加傾向にあります。しかしながら社会減を補うほどではなく、自然減と合わせて人口減少に歯止めがかからない状況にあります。
年齢別の転入・転出の状況では、男女ともに15歳から29歳の移動が顕著であり、大学等の進学や就職に伴う転出が影響していると考えられます。30歳代を超えると転入超過の傾向があることから、若年層の定着が課題として挙げられます。
◇年齢3区分別の人口推移
■人口の将来推計
人口減少抑制に対する取組を何も講じなかった場合、本市の人口は2050年に現在の約半分の1万6、197人、2070年には9,196人と1万人を切ることが予測されています。また、2040年以降は高齢化率が50%を超え、総人口の2人に1人は65歳以上になることが予測されています。
長門市人口ビジョンにおいては、総人口に対する社会減の割合を0.25へ抑制するとともに、2029年までに合計特殊出生率を1.65に向上させる目標を設定しています。この目標が実現すれば、2075年には人口が約1万4、000人となり、生産年齢人口も約50%の水準を維持することが可能となります。
◇人口の将来推計
■第3期長門市まち・ひと・しごと創生総合戦略の概要
市では、令和7年4月を始期とする「第3期長門市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。計画期間は令和7年度から令和11年度までの5年間です。今後、産・官・学・金・労・言等で構成する「長門市まち・ひと・しごと創生総合戦略審議会」において、成果検証を毎年度行いながら、必要に応じて施策や事業の改善を図る仕組みを導入して実施します。
長門市まち・ひと・しごと創生総合戦略の概要は市ホームページで公表しています
■人口減少問題をみんなで考えよう「ながと未来トーク」開催
人口減少をテーマとした参加型ミーティング「ながと未来トーク」を今年度も開催します。
問合せ:企画政策課政策調整班
【電話】27-0203