- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県阿武町
- 広報紙名 : 広報あぶ 令和7年12月号
11/29阿武町「人権」を考える集い推進大会「言葉の責任」
ネットの被害者・加害者にならないために~命の大切さ・人生の大切さ・あきらめない心~
町民センター文化ホールで開催された式典では、町内小中学生の「いじめ防止・根絶月間」標語・ポスター応募作品の表彰が行われ、各部門で最優秀に輝いた児童・生徒に賞状と記念品が贈られました。
講演会では、タレントとして活動されているスマイリーキクチさんが、自身の体験をもとにネット社会における人権意識、誹謗中傷の危険性、そして命や人生の尊さを伝えました。
■スマイリーキクチさん(タレント)
1993年から漫才コンビとして活動を開始し、コンビ解散後はピン芸人としてTV、ラジオ等で活躍。
1999年、殺人事件の共犯者だという事実無根の内容をネット上に書き込まれたことから、言われなき誹謗中傷を受け続ける。
私はある殺人事件の犯人であるとインターネット上の掲示板に書き込まれました。やっていないと言っても、ネット上には「やっていないということを証明しろ」と書き込まれました。私や家族への殺害予告が瞬く間に1000件を超えました。
ネット上はデマであふれています。怖いのは、デマを見抜けない人ではなく、デマを認めない人です。
お子さんを心配して、ネットの閲覧を禁止したり、スマホを取り上げたりする保護者の方もいると思います。ですが、それよりも大切なことは、何かあったら必ず保護者に報告する関係性です。
▽聴講者の感想
・ネット社会で見聞きした情報が本当に正しいのか、一度立ち止まって考えることの大切さを教わった。
・「言刃」は暴力と一緒、またはそれ以上になると感じました。今日をきっかけにメディアの使い方を改めたいです。
・人を思いやり、自分もまわりの人も温かい気持ちになれるよう、言葉を大切にしていきたいと思います。中学生と一緒に聞けてよかったです。
