文化 阿武町暮らし支援センターshiBanoの活動を紹介します!

■6月10日アイヌ刺繍ワークショップ
今回の教室はアイヌ文化への理解を深めるとともに、手仕事を通じた創作体験の機会として開催しました。
まず、講師の田代さんより、アイヌ刺繍の文化的背景について資料を用いて解説がありました。
模様に地域ごとの違いがあることや、嫁入り道具として用いられてきた歴史、またアイヌの人々が歴史的に迫害を受けてきたこと(主食である鮭を奪われたこと、これは世界的にみても他に例がない迫害方法であったことや儀式の禁止など)について説明があり、参加者は真剣に聞き入っている様子でした。
その後、田代さんの刺繍作品(10年かけて制作された着物やコースターなど)を実際に手にとって鑑賞する時間があり、参加者からは作品の繊細さや迫力に感嘆の声が上がっていました。
制作体験では10種類以上の模様の中から各自が好みの図案を選び、持参した布巾とカラフルな刺繍糸の色合わせを楽しみながら作業を進め、少人数での開催のため、質問もしやすく終始アットホームな雰囲気で全員が作品を完成させることができました。
最後にお茶を囲んで感想を共有し、和やかな時間の中で歴史や文化を学べる教室になりました。

▽集落支援員(shiBanoスタッフ)福本幸恵(ふくもとさちえ)
参加者からは「家でも続けてみたい」「他の模様にも挑戦したい」「刺繍仲間に教えたい」など継続的な関心が伺える声が多く寄せられました。
また「歴史を知りながら作業することで、想いを込めることができた」「楽しかった」との感想もあり、文化体験として有意義な時間になったと感じています。
今後も文化・歴史・創作をつなぐような機会を作っていきたいと考えています。

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