- 発行日 :
- 自治体名 : 徳島県美波町
- 広報紙名 : 広報みなみ 2025年5月号
■伊藤則洋さん
美波町と訪れる人々をつなぐ“町の玄関口”、道の駅日和佐。その道の駅に、長らく空席だった駅長として新たに伊藤さんが着任しました。
伊藤さんとともに歩む、道の駅日和佐の新たな一歩に注目です。
▽「道の駅日和佐」に新たに駅長が就任
地域の特産品販売をはじめ、産業振興や観光情報の発信拠点として、平成17年から運営している「道の駅日和佐」。敷地内には「物産館」や「木材ふれあい館」、そして現在は休業中の「足湯館」が併設されており、多くの方々に親しまれ、町の魅力を発信し続ける場所となっています。
今回は、新駅長として着任された伊藤則洋さんに、これまでの歩みや現在の思い、そしてこれからの展望についてお話を伺いました。
▽伊藤さんのこれまで
伊藤さんは関東地方で生まれ育ち、大学卒業後は都内を拠点に長年IT企業に勤務されていました。仕事では企画やプロジェクトの立案といった業務に携わり、さまざまな経験を積んでこられたそうです。
奥さまのご実家が徳島県海陽町にあることから、何度も海陽町を訪れる機会があり、次第に徳島の自然の豊かさや穏やかな地域の雰囲気に心を惹かれていったといいます。そうした中で「いつかこの地で暮らしたい」という思いが芽生え、2019年に海陽町へ移住されました。
移住後は地元企業に勤務しながら地域での生活をスタートさせていきました。そんな折、知人から道の駅日和佐の駅長募集の話を聞き、これまでに何度も訪れて親しみのあった場所であることや、前職での経験が活かせるかもしれないと感じたことから、思い切って応募を決意。そしてこの春、駅長としての一歩を踏み出すことになりました。
▽駅長としての想い
駅長としての1日は、掃除から始まり、開店準備や売り場の対応、事務作業、施設の見回りなど、多岐にわたる業務を担っています。従業員同士で協力しながら日々の業務を進めているそうです。
まだ慣れない業務も多く、試行錯誤の連続だと語る伊藤さんですが、「この年齢になって、新しいことを学べるのは貴重な経験だと感じます。プレッシャーもあるけれど、やりがいも大きいです。」と前向きな気持ちで日々奮闘しています。
今後は、「まずはできることから少しずつ。自分なりの視点やアイデアを活かしながら、道の駅を通じて町の活性化に貢献していきたいです。」と笑顔で話してくださいました。