くらし 命と自然を火事から守る(1)

国内では、毎年山火事が発生し、直近5年間の平均では、年間1300件発生しています。山火事は広大な山林を消失するだけでなく周辺の住宅や住民の命を危険にさらす可能性があります。大切な命や財産を守るため、火災予防への意識を高めましょう。

今年に入り大規模な山火事が複数発生し、広範囲かつ長期間延焼し続けました。今治市で発生した山火事では、県内外の消防や自衛隊からの応援を受けながらも鎮火までに23日間を要し、過酷な消火活動となりました。
山火事の主な原因とされているのが、たき火、火入れ、放火、たばこです。自然に発生する山火事は少なく、多くが人の不注意から発生しています。

■今年の山火事の事例
・2月 岩手県大船渡市
焼損面積2900ha
鎮火日数40日

・3月 岡山県岡山市
焼損面積559ha
鎮火日数17日

・3月 今治市
焼損面積443ha
鎮火日数23日

■山火事防止のために、次のことに注意しましょう!
○燃えやすい物の近くで野焼きをしない
家や枯れ草などに燃え移り火災が拡大する可能性があるため、野焼きをしないでください。

○風の強い日に野焼きをしない
強風や乾燥などにより火災の危険がある場合は、焼却を中止してもらうことがあります。

○消火準備を行う
いつでも消火ができるよう、消火器具(水の入ったバケツ)などを準備しましょう。

○完全に火が消えるまでその場を離れない
完全に火が消えたのを確認するまでは、その場を離れないでください。

■check‼野焼きについて
屋外での焼却行為は原則として禁止されています。宗教的理由や農業・漁業・林業(一次産業)でやむを得ない場合など一部例外もあるため、迷った時は消防署へお問い合わせください。
また、野焼き・たき火は、山火事の原因となる他、煙による被害もあるので近隣への配慮も忘れないでください。
※近隣の影響が大きい場合や、火災の危険がある気象の場合は制限されることがあります。

「ここからは、消防署と消防団が行っている山火事対策を紹介します!」

■山林火災対策
火災を起こさないためのパトロールや制札板での呼び掛けの他、火事の拡大を防ぐため、防火用水の設置や訓練を行っています。
・山林パトロール
・制札板設置・点検
・防火用水設置
・山火事を想定した訓練

■山火事防止火気使用制限区域
ほとんどの山火事は空気が乾燥して、風が強くなる冬と春に発生しています。
市では、3月と4月を山火事防止月間として、河北山(金子山)、郷山、長野山(市民の森)、生子山(えんとつ山)を火気使用制限区域に設定し規制を行っています。
※制限区域以外でも、山の近くで火を使うのは控えましょう。
「わずかな火種が大きな火災につながります!」
制限区域内では火気の使用制限があります!
禁止事項:たき火、煙火の消費(花火など)、野焼き、歩行中の喫煙、作業中のくわえたばこなど

■その他消防本部からのお知らせ
●10/1~ マイナ救急実施中!
救急隊員が傷病者のマイナ保険証(健康保険証として利用登録したマイナンバーカード)を活用し、傷病者の医療情報などを閲覧するマイナ救急を実施しています。

★マイナ救急の流れ
(1)傷病者が情報閲覧に同意する
(2)マイナンバーカードを読み取る
※暗証番号の入力不要
(3)隊員が医療情報を閲覧する
(4)より適切な処置や搬送先医療機関の選定につながる
・マイナンバーカードからこれらの情報が伝わります!
※詳細は本紙をご覧ください。

●12/1~ 通報現場を「見える化」する新しい映像通報サービスLive119
「Live(ライブ)119」は、119 番通報時にスマートフォンのカメラを使用し、火災や交通事故などの現場映像をリアルタイムに消防へ伝えることができる映像通報システムです。
音声だけでは伝えにくい状況が伝えることができ、心肺蘇生法など応急手当の動画を消防署から受信することもできるため、救命率の向上が期待されます。
※映像送信にかかる通信料は、通報者の負担となります。あらかじめご了承ください。

★119番通報後の流れ(12月1日(月)運用開始)
(1)SMS(ショートメッセージ)を消防から送信
(2)SMSに記載のURLからLive119を起動
(3)注意事項の確認とマイクなどの使用許可を行い、撮影開始!
※詳細は本紙をご覧ください。

問合せ:消防本部
【電話】34-0119