- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県新居浜市
- 広報紙名 : 市政だより「にいはま」 令和7年(2025年)11月号
市ゆかりのイーガ-ビーバー(熱心ながんばりやさん)を紹介します。
■デフバレー男子日本代表に選出 狩野拓也さん(32)
十全総合病院耳鼻咽喉科医師
聴覚障がい者の国際スポーツ大会「東京2025デフリンピック」。3回目の出場となる狩野さんは、高いジャンプ力で他を圧倒するアウトサイドヒッターです。国内初開催に加え、100周年という節目の大会。歴史的瞬間に立ち会える幸せをかみしめつつ、「年齢的にはラストチャンス。集大成となる大会にしたい」とメダル獲得に意欲を燃やします。
生まれつき重い難聴があった狩野さん。中学1年の時にバレーボールを始め、大学時代にデフバレーと出合いました。ルールは同じですが、難しいのがメンバー間の意思疎通。筆談や口話、手話などコミュニケーション手段がバラバラなので、伝達に大幅な時間がかかってしまうのが悩みどころだといいます。
大学卒業後は、「聞こえない人に寄り添った医師になりたい」と耳鼻咽喉科の道に進みました。今年4月、十全総合病院に赴任。診療にあたる傍ら、月1回の合宿などで練習に励んでいます。仕事との両立は大変ですが、「難聴の子どもたちのロールモデルになれたらいいかな」と笑顔で語りました。
■にいはま応援大使に就任 今井康博さん(62)
株式会社エイチ・ツー・オー商業開発 代表取締役社長
地域創生とショッピングセンター運営を両輪で推進している今井さん。にいはま応援大使に就任し、「私にとって新居浜は原点であり、これまでの経験を地元の活性化に公的にも寄与できる機会をいただけたことを光栄に思っている。生まれ育った故郷への感謝を胸に、ふるさと新居浜の新たな飛躍に貢献していきたい」と意気込みます。
新居浜西高を卒業後、大学進学を機に県外へ。阪急百貨店に入社し、都市開発や商業施設運営など、さまざまな分野で実績を残してきました。仕事をする上で心掛けるのは「祭りと同じで、明るく、楽しく、精一杯取り組み、チャレンジし続けること」。人と人とのつながりの大切さも忘れません。
新居浜の魅力については「山や海、新居大島がすぐそばにある、自然と共存した暮らしやすさ。にぎやかさと穏やかさが共存していて、一度訪れると好きになるはず」と今井さん。今後は関西圏を中心に愛媛・新居浜の魅力を定期的に発信し、地域の発展につながる新たな価値の創出に取り組む考えです。
