文化 (特集)大洲のうかい(1)

■鵜飼の歴史
鵜飼は、鵜を巧みに操って川にいる魚を獲る伝統漁法です。鵜は魚を丸呑みするため傷がつかず、新鮮な魚を捕れることが鵜飼漁法の強みとされました。そのため、鵜飼で捕れた鮎は、古くから天皇、貴族、大名などの献上品として扱われてきました。
昭和32年に観光鵜飼として始まった「大洲のうかい」は、岐阜県長良川、大分県三隈川と並び、日本三大鵜飼に数えられ、毎年、鮎漁が解禁される6月1日から9月20日まで開催されています。夕闇の中からかがり火を燃やした鵜舟が姿を見せ、鵜匠が巧みに鵜を操り鮎を捕まえる光景は多くの観光客を魅了しています。

■「大洲のうかい」の特徴
「大洲のうかい」は、鵜舟と屋形船が並漕する「合わせうかい」という手法で行われます。
かがり火に驚いて逃げる魚を、鵜たちが水しぶきをあげて捕える光景は迫力満点!鵜匠と鵜の息の合った熟練の技を、船上から間近で観ることができます。
一方で鵜を操る鵜匠、鵜舟と屋形船の船頭には、非常に繊細な技術が求められます。船頭と鵜匠、鵜たちの練り上げられた対話が、阿吽の呼吸をつくり、この「合わせうかい」を成立させています。

◇新屋形船「清流1号」デビュー
より快適に「大洲のうかい」を楽しんでいただける『清流1号』が運航を開始しました。2017年の「臥龍1号」以来8年ぶりの新造船です。この船の特徴は、椅子とテーブルを配置し、客席は12席。ゆったり広々とした船内に加え、屋根までの高さが1.9ⅿと従来より高くなっていて、靴のまま乗船することができます。
『清流1号』の就航を記念して、貸切船として清流1号をご利用の団体に大洲の地酒をプレゼントするキャンペーンを実施していますので、この機会に乗船してみてはいかかでしょう。

◇無料送迎バスの運行開始
今年から、うかいレストプラザ(乗船場)とJR伊予大洲駅などを結ぶ無料送迎バス(貸切船乗客専用)の運行を開始し、「大洲のうかい」がより利用しやすくなりました。なお、乗車には事前予約が必要です。

〇運行ダイヤ(乗船前)

〇運行ダイヤ(下船後)

◇うかい市民サービスデー
今年も大洲市在住者限定で、貸切船に特別価格で乗船できます。
対象日:6月1日~9月20日の毎週水曜日

問い合わせ先:大洲市観光協会
【電話】0893-24-2664