くらし 令和7年 第1回定例会(2)

1月30日の臨時議会では、一般会計補正予算等3議案を可決していただきました。
中でも補正予算では、国から交付された「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、物価高騰による負担感が大きく生活が困窮に陥っている低所得者世帯を支援するための現金給付、全ての町民を支援するための5千円の生活応援商品券配布、更には家電の電気料金の負担軽減をするための省エネ家電買い替え支援予算を提案しました。
残念ながら満場一致の賛成とはなりませんでしたが、上島町としては町民の皆さまの日々の生活に役立てていただけるものと確信しています。
1月30日、中村知事により自転車の国際会議「Velo-city」が日本で初めて2027年の5月、松山市で開催されるとの新聞報道がありました。
ベロシティ(Velo-city)とは、欧州サイクリスト連盟が主催しており、世界60カ国以上から1500人近くの自転車愛好家らが参加する世界最大規模の国際会議(サミット)です。記者会見での中村知事は、「市町一丸となり、県内経済の活性化に結び付けたい。」と述べられており、ゆめしま海道を有する上島町としても、アフターVelo-cityに期待しつつ、上島町独特の「おもてなしの心」を持って参加・協力したいと考えております。
また、中村知事は1月31日、湯崎広島県知事と本州四国連絡高速道路の後藤社長との瀬戸内しまなみ海道沿線の活性化策についてのオンライン会議で、「ゆめしま海道への誘客を巡り、観光客の受け入れ環境整備の取り組みを紹介した上で、サイクリングとマリンスポーツを組み合わせ、より楽しんでもらえるようにしたい。」と述べられました。これに対して湯崎知事も広島側でE-BIKEのレンタルサービスや民間のガイドツアーが展開されている点を挙げ、ゆめしま海道との交流連携に意欲を表明していただきました。
中村知事は昨年に引き続いて、湯崎知事においては初めての「ゆめしま海道」についての言及は、ゆめしま海道にサイクリングを生かした観光コンテンツ開発が必要であり、そのポテンシャルも十分にあるということの表れですので、上島町もこれを受けてしっかり取り組まなければならないと考えています。
2月2日には海苔共同加工施設建築工事起工式に議長とともにお招きいただき、愛媛県漁業協同組合代表理事等関係者と工事の安全を祈願するとともに協議を重ねました。
ご案内のように、今期の海苔生育状況および入札価格はすこぶる好調で、まだ途中経過ですが、売り上げは既に昨年の総額約2億円から約5億円と倍以上の成果を上げており、この実績は過去最高を示しています。
この海苔加工場の建築に関しては、昨年12月定例議会において、一部議員さんから「新たな事業は必要か」「海苔は年々減り続けている、大金を投入するのは適当なのか」などの否定的な意見もありましたが、「若者の情熱と挑戦」「専門業者による決断」、それを支える「地域や町民代表の客観的判断」が重要であることを再認識いたしました。
2月9日、岩城小学校創立150周年記念式典に出席しました。岩城小学校は、私塾の「知新館」が明治7年の学制施行にともない、村立の「知新小学校」として歩みを始めました。数多くの卒業生は、上島町の基幹産業である造船業をはじめとした商工業、青いレモンを代表とする柑橘栽培などの農業、また、町外では関西岩城会を構成する方々の活躍など、各分野で社会に貢献されてきました。
何よりも素晴らしいのは、今回の記念式典も町ではなく地元有志の実行委員会が主催であり、岩城には自主自立の精神が脈々と引き継がれているということではないでしょうか。
2月12日には、全離島正副会長会・理事会に出席し、令和7年度事業計画の承認を行いました。その後、国土交通省離島振興課駒田課長より、「令和7年度離島振興関係予算」「二地域居住の促進に向けた取り組み」「新しい地方経済・生活環境創生交付金について」「国土強靭化について」などの説明を受けました。
この内容については、上島町の将来にとって重要な案件ばかりですので、資料とともに担当課に提供をし施策提案の指示をしています。
続いての2月13日、離島センター理事会・スマートアイランドEXPOに出席し、出店企業との名刺交換や協議を行いました。
2月19日には愛媛県・市町連携推進本部会議に出席し、中村知事をはじめ県幹部出席のもと、チーム愛媛としての「人口減少対策」「防災・減災対策」「地域経済の活性化」「デジタル技術の活用」など19項目の新規連携施策についての議論を交わしました。
2月21日、新たに誕生した「イワキテック硬式野球部」の弓削庁舎訪問がありました。このチームは県内でわずか2つ目の社会人野球へ参入した硬式野球部であり、ましてや島に社会人硬式野球部ができたことは信じられないほどのニュースです。上島町は現在まで、チームに対し宿舎や練習場の確保などにおいての協力をしておりますが、今後は「町民球団」として応援をしてまいりたいと考えておりますので、町民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。