- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県上島町
- 広報紙名 : 広報かみじま 2025年9月号
■「自転車も車両です!新しい道路交通ルールを知って安全に」
近年、松山市内でも自転車事故が多発しており、地元の警察や高校生が通行人に注意を呼びかける様子が、ニュースで報じられています。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。「信号もなく、車もあまり通らないから大丈夫」と思いがちな、ここ愛媛県越智郡上島町でも、実は他人事ではありません。静かな地域だからこそ、ちょっとした油断が思わぬ事故につながることもあります。
さて、令和6年11月1日から、自転車に関する道路交通法が改正され、新たに罰則の対象となる行為が加わります。
その一つが「スマートフォンのながら運転」。自転車に乗りながらスマートフォンで地図を確認したり、メッセージを読んだりしてしまうこと、皆さんも一度は経験があるかもしれません。これまではグレーとされていた部分もありましたが、今後ははっきりと違反行為とされ、懲役または罰金といった重い刑罰の対象になります。
また、「酒気帯び運転」についても、車と同様に厳しく処罰されるようになります。自転車だからといって油断してはいけません。
今回の改正では、さらに「幇助(ほうじょ)」、つまり違反を手助けした人にも責任が問われる可能性があります。とくに注意していただきたいのが、飲食店を営む方々です。
「え?自転車に乗る人にお酒を出しただけで違反になるの?」と驚かれるかもしれませんが、法的には自転車も車両とみなされるため、運転前の人への酒類提供が罰則対象になる場合があります。
上島町でも最近はインバウンド(海外からの観光客)が増えており、特にヨーロッパでは自転車での飲酒に寛容な文化もあります。そのため、「知らずにお酒を提供してしまった」という事態が、今後起きやすくなるかもしれません。
地域の安全は、一人ひとりの心がけから。「自転車だから大丈夫」と油断せず、新しいルールを知り、気をつけて行動することが、事故の防止につながります。みんなで守っていきましょう!
担当:サイクリング振興 豊田遥
※詳細は本紙をご覧ください。