文化 【ふるさと魅力発信】天体観測館

■からす座をみつけよう
夜9時頃の南の空に「からす座」という星座が昇ってきています。
「からす座」はおとめ座のすぐ下にある星座で、4つの星でゆがんだ台形を作ります。その星たちの明るさは3等〜4等とそれほど明るくはありませんが、その形が目立つため簡単に見つけることができます。からす座は「よつぼし(四つ星)」と呼ばれており、その名の通り4つの星を目印にしていたそうです。能登地方では4つの星を帆船の帆の部分に見立てて、「ほかけぼし(帆掛け星)」と呼ばれていました。
このからすはアポロンという神様の使いで、真っ白な体を持ち言葉を話せるほど賢かったのですが、嘘つきでした。ある時アポロンの恋人が浮気をしていると嘘をついた罰で体は真っ黒にされ声も奪われ、空にはりつけられました。そのため、星座になった今でも黒い体は見えず、はりつけにしている釘のみが光って見えています。
からす座はあまり有名ではありませんが、春の特徴的な星座としてぜひ覚えて探してみてください。(重藤)

■学芸員のつぶやき
からす座のすぐ近くにおとめ座の一等星のスピカがあります。スピカを目印にしても探すことができます。ぜひ一緒に覚えてみてください。

問い合わせ：天体観測館
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