- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県内子町
- 広報紙名 : 広報uchiko 2025年11月号
■「かわらないように、かえてゆく」 環境基本計画の具体策を住民らが議論
7年度から10年間の「第3次内子町環境基本計画」に基づき、具体的なアクションプランを策定する第1回の住民会議が9月27日、内子自治センターで開かれました。
同計画は内子の豊かな自然や歴史、文化などを守るため、必要な環境施策について定めるもの。会議は全4回、高校生を含む住民が専門家の助言を受け、具体策を話し合います。今回は「脱炭素」がテーマで、(株)ウェザーニューズの折野未莉(いまり)さんがデータに基づく100年後の天気予報など、(有)内藤鋼業の内藤昌典(まさのり)さんがバイオマス発電の取り組みなどを紹介。参加者は解説を受け「脱炭素を伝える伝道師が必要」「公園に手回し発電機を置いて、遊んで学べるといい」などのアイデアを出し合いました。プランは集まった意見を踏まえ、年度内をめどにまとめられます。
■中学生が英語で伝える感動、情熱――思いを豊かに表現した弁論大会
「第23回内子町中学校英語弁論大会」が9月24日、共生館で開かれました。町内各中学校の代表者6人が、家族とのエピソードや憧れの人物などを題材にスピーチしました。最優秀賞の大程愛華(あいか)さん(大瀬中3年)は、小学1年から習っている狂言について、せりふから自身の生き方を振り返った内容を表情豊かに語りました。審査した愛媛大学准教授の三浦優生(ゆい)さんは「構成や話し方で聴衆の心をつかんでいた。多くの扉を開いてくれる英語に、たくさん触れてほしい」と講評を述べました。
■新公共交通サービスで外出支援 健康増進や経済活性化にも期待
内子町の新しい公共交通サービスが10月1日から始まり、出発式が役場本庁前で行われました。既存の路線バスやデマンドバスに加え、内子・五十崎地域の市街地で利用できる乗り合いタクシー「チョイソコうちこ」、小田地域で住民ドライバーが運行する「共助型ライドシェア」などが新たにスタート。利用は事前登録制で、自宅近くから目的地まで乗車できます。小野植正久(まさひさ)町長は「人口減少下でできる公共交通を求めてきた。利用しながら、より良いサービスに育てたい」と語りました。
■力の限り跳んで、走って、応援して 限界に挑む「喜多郡小学校陸上競技大会」
「令和7年度喜多郡小学校陸上競技大会」が10月7日、内子運動公園で開かれました。町内7校から延べ209選手が出場。男女7種目で自己ベストを目指して競技に挑みました。開会式では五十崎小学校の船田滉翔(ひろと)さん、中川智愛(ちあ)さんが「暑さに負けず練習を重ねてきた。最後まで諦めず全力で挑みたい」と選手宣誓。応援席からは児童や保護者から温かい声援が送られていました。
各種目の優勝者と記録は下記の通りです。
※詳しくは本紙をご覧ください。
■戦後80年、平和への誓い新たに 内子町戦没者慰霊祭を挙行
戦争で亡くなった人を悼み、平和を祈願する「内子町戦没者慰霊祭」が10月7日、内子東自治センターで行われました。
式では小野植正久町長が「戦没者や残されたご遺族の悲しみに思いをはせ、平和の実現に努めたい」と哀悼の言葉を述べ、続いて遺族代表の藤渕利通(としみち)さんが「私が4歳の時に戦死した父。一緒に過ごし、杯を交わしたかった。戦争は許されない愚かなこと。世界中に一日も早く平和な日々が来てほしい」とあいさつしました。また内子中学校3年生が追悼の歌を合唱。参列した遺族など68人が献花して、1026柱の御霊の冥福と平和を祈りました。内子町遺族会会長の本田富雄(とみお)さんは「戦後生まれの会員が多く、戦争を知るのが難しくなっている。平和の尊さを次世代に引き継ぎたい」と思いを新たにしました。
■どんな仕事があるんだろう?中学生の職場体験「ジョブチャレ」
「うちこ版えひめジョブチャレンジU―15」が10月6~10日の間、町内外の事業所で行われました。町内の中学2年生125人が59事業所で仕事を体験。働く楽しさや大変さ、自分の将来について考える機会となりました。
内子町図書情報館では、新刊図書のシール貼り、本棚や書庫の整理などを体験しました。本好きの大野孝晄(たかあき)さん(大瀬中)は「広くて場所を覚えるのが大変。でもいろんなジャンルに触れられて楽しい」と振り返りました。
介護老人保健施設アンビションうちこ園では、食事の配膳やレクリエーション、車いす乗車体験などを実施。髙本梨愛(りあ)さん(内子中)は「利用者さんとの触れ合いが楽しい。人のお手伝いができる、すてきな仕事だと思う」と笑顔で話しました。
◇内子町役場で広報係の仕事を体験。この記事と「図書館へ行こう」の取材・制作を担当しました。
𠮷田凪沙(なぎさ)さん(内子中) 大森すみれさん(内子中)
■小田幼稚園で南予初の取り組み 地域と人の魅力を生かした課外授業
小田幼稚園で開園時間外に外部講師を迎えて学ぶ課外授業が、9月22日から新たに始まりました。南予地方の公立幼稚園で初の試みです。
この事業は同園の魅力化に向けて、地域や人との関わりを生かした教育を行うもの。その一環で、町の外国語指導助手を招いた「おだっこチャレンジABC教室」を毎週実施しています。10月6日は講師のパトリックさんが食べ物や動物などの英語クイズを出題。園児らはジェスチャーや英語でのやり取りに積極的に挑戦しました。副園長の松本実予(みよ)さんは「今後は地域の皆さんも講師に迎える予定。小田の魅力である人の温かさ、豊かな自然の中で育つ素晴らしさを、ぜひ知ってほしい」と話しました。
■名月輝く町並みをそぞろ歩き――町並保存地区で恒例の観月会
中秋の名月を愛でる「八日市町並観月会」(同実行委員会主催、芳我明彦(あきひこ)委員長)が10月5・6の両日、八日市・護国地区の重要伝統的建造物群保存地区で開かれました。当日は輝く月が夜空に浮かび、美しい町並みと人々の笑顔を照らしていました。行灯の柔らかな光でライトアップされた町並みには、2日間で約4,000人が来場。琴や尺八の演奏、はぜとり踊りや月見団子の販売などもあり、風情ある町並みを楽しみながらそぞろ歩きました。
