くらし 図書館だより

◆6月図書館カレンダー

◇利用案内
開館日時:火曜日~日曜日 午前9時30分~午後6時
休館日:
毎週月曜日(月曜日が祝日のときはその翌日も)
祝日、月末図書整理日、年末年始
蔵書点検日
※町見公民館・瀬戸町民センター・三崎公民館で図書と雑誌の予約受取・返却ができます。

◆新着図書
新しく購入した本は図書館ホームページからもご覧いただけます。

◇一般書
『珈琲怪談』恩田陸/著
『それいけ!平安部』宮島未奈/著
『潮音 第4巻』宮本輝/著
『普通の底』月村了衛/著
『ミアキス・シンフォニー』加藤シゲアキ/著
『荷風たちの東京大空襲』西川清史/著
『おとなになるのび太たちへ』藤子・F・不二雄/まんが
ほか

◇児童書
『にゅーっでたよでたよ』長新太/作,荒井良二/絵
『1だけかぞえるえほん』カスパー・サーモン/作,マット・ハント/絵
『しんかんせんのおしごと』スズキサトル/絵
『わかったさんのチョコレート』寺村輝夫/原案
『少年とクスノキ』東野圭吾/文,よしだるみ/絵
『Q世代塾の問題児たち』石川宏千花/作
『マイテーマの探し方』片岡則夫/作
ほか

◆ピップスおはなし会のご案内~6月のおはなし会~
日時:21(土) 午後1時30分~
場所:図書館 おはなしコーナー
対象:どなたでも参加できます

◆「読書会」始めませんか?
読書会とは、読んだ本の感想などを楽しく語り合う会です。町内で活動する「野蒜読書会」は発足から20年を迎えました。皆さんも地域の仲間たちと「読書会」を始めてみませんか?
読書会について詳しく知りたい、興味があるという方は、図書館までお気軽にお問い合わせください。

◆図書館長のススメ!
『オジいサン』京極夏彦/著(中央公論新社)

読者の皆さん、こんにちは。
ここ最近は書店の閉店が目立ちますが、時代の流れでしょうか。寂しい限りです。そんな時「図書館」があります。ご利用ください。
今月の推奨本は京極夏彦先生の「オジいサン」です。昨年11月号で紹介済の「雪割草」に続く『意外シリーズ』第2弾です。先生と云えば、京極堂シリーズで有名ですね。ほのぼの系も執筆されるんですね。意外でした。余談ですが先生の本を調べてみました。文庫本作品の中で一番厚いのは「絡新婦の理」でした。なんと暑さ約58mm。重さもしかり、一冊1400ページ以上。まさに戦艦大和並です。読むだけでも頭がクラッとなりそうですが・・・・それはそれ。先生にかかると魔法の様に瞬く間に京極ワールドに引き込まれます。不思議ですね。
主人公「益子徳一」は72歳。アパートでの独り暮らしをしている。ある朝、夢?!の中で「オジいサン」と呼ばれた所から物語は始まります。目は覚めてはいるが、布団から出たくない。あるあるです。冬なら私にも経験がありますが・・・。実はこの物語は連作短編集となっています。徳一さんの7日間を先生のタッチで紡いでいきます。やはり、言葉の言い回しなんかは、京極堂シリーズに似てると思いますが。
田中電気の二代目がいいアクセントになっています。脇役というか、準主役的な存在で。
物語のあちこちで「オジいサン」の「い」は平仮名なんだよなあ!と書いてますが、何かのヒントなんでしょうか。
最後までオジいサンの「い」が平仮名なのは解らなかったです。もし、解った読者の方がおられましたら教えてください。お願いします。
皆さんも徳一さんと一緒に7日間を過してみませんか。