子育て 人権の広場

◆自分のことだけでなく
・小学二年

わたしのクラスでは、トランプやかるたであそぶのが人気です。「ことわざかるた」や「名ぜりふかるた」、「おにぎりトランプ」など、いろいろなあそびがあってとっても楽しいです。
でも、かるたあそびのときは、あそびがすぐにはじまりません。どうしてかというと、読むかかりをだれがするかでもめるからです。みんな、読むかかりをやりたいのです。もちろん、わたしもやりたいです。
この前、かるたをすることになりました。わたしが、
「読む人、やりたい。」
と言ったら、Aちゃんも、
「わたしもやりたいのに。」
と言いました。わたしは、どうしてもやりたかったので、
「きょうはわたしがするけん、つぎのときにAちゃんしたら。」
と言いました。すると、Aちゃんは、
「わかった。いいよ。」
と言ってくれました。
「ラッキー。」
と心の中で思いました。
べつの日、また、かるたをすることになりました。こんどは、わたしとBちゃんが、
「読む人したい。」
と言いました。すると、Bちゃんがすぐに、
「いいよ。」
とゆずってくれました。わたしは、とってもうれしかったです。このときは、すぐにかるたとりができて、少しだけ長くあそぶことができました。かるたあそびがいつもより楽しかったです。
わたしは、前のかるたあそびのことを思い出しました。わたしがどうしても読むかかりをやりたいからって、Aちゃんに「つぎにしたら」と言ったのは、いじわるだし、ずるいことを言っちゃったんだと気づきました。
読むかかりをやりたいという気もちよりも、みんなでなかよくあそぶことの方が大切だなと思いました。そのあと、かるたあそびをするときに、
「半分ずつ読もう。」
とわたしが言ったら、
「いいよ。」
とAちゃんが言ってくれて、うれしくなりました。AちゃんやBちゃんは本当にやさしいなと思います。わたしも自分のことばかりではなくて、みんなにやさしくできる人になろうと思います。