くらし 松野町林業研究グループ研修会・森林林業教室
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県松野町
- 広報紙名 : 広報まつの 令和7年9月号
7月3日(木)、吉野葛川地区の町有林で松野町林業研究グループによる研修会が開催されました。研修会場となった町有林は、新庁舎建設の際に建設用の木材を搬出した場所であり、令和3年に松野中学校の生徒たちが参加した記念植樹の会場です。
その一画を林業研究グループが借り受け、林業研究を行っています。そこには、成長が早く、幹がまっすぐで用材に適している「エリートツリー」と、花粉症の原因となる花粉が飛散しにくい「少花粉スギ」という品種の試験木が植えられております。
今回は下刈りの有無で、成長速度にどれほど違いが出るかを比較しました。
(下刈りとは、植林した苗木の成長を助けるために、周囲の雑草や雑木を借り払う作業のことです。)
林業研究グループでは、造林の低コスト化に向けた調査・研究を行っており、植樹から5年に渡る調査の結果、今回、その可能性が検討できるデータが整ったようです。
また、午後からは、松野中学校に会場を移し、松野中学校二年生を対象とした森林教室が開催されました。
この教室では、しいたけ原木のほだ木起こしが行われ、参加した生徒たちは、林業研究グループの指導のもと、重たいほだ木を一本一本丁寧に起こし、ほだ木を運ぶ際には落とさないよう互いに声をかけながら作業に取り組んでいました。
生徒たちはこの体験を通じて、しいたけの栽培を学ぶことはもとより、松野町の山林に興味を持ち、森林資源の大切さも学習しました。
今回の研修会は植樹祭の告知イベントとして行われました。
令和8年5月17日(日)には、愛媛県で全国植樹祭が開催されます。松野町でもサテライト会場を設けて、その様子を中継予定です。
詳細が決まりましたら順次お知らせします。