- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県香美市
- 広報紙名 : 広報香美 2025年9月号
香美市には、猫の多頭飼育や地域猫(野良猫)によるふん尿被害や鳴き声などの苦情、めた猫の頭数が増えて困っているという相談が寄せられます。外飼いの猫や野良猫により発生する問題は、飼い主やエサをあげている人の責任となります。エサをあげる人は、近所の方の迷惑にならないようトイレの設置などの対策を行ってください。人も動物も住みやすい環境をつくるために、責任を持って管理をお願いします。
高知県内では、犬・猫の譲渡会が行われています。犬・猫を新しく飼い始めたいと考えている方や譲渡先を探している方は、参加をおすすめします。
また香美市では、「香美市地域猫活動支援補助金」「香美市猫の不妊去勢手術等推進補助金」などの支援制度もありますので、詳しくは環境課にお問い合わせください。
■多頭飼育崩壊を防ぐために
猫の繁殖能力は非常に強く、年に2~3回の妊娠と出産を繰り返すことが可能です。屋内外で自由に飼育すると、メス猫は発情に合わせて高確率で妊娠してしまいますので、猫を保護、または飼育する場合は、不妊去勢手術を最優先で行ってください。
猫を屋外へ出すと「猫が庭に入ってふん尿をした」「くさい」「ごみをあさる」「車に傷をつけられた」など苦情の元となり、近所の方の迷惑になります。トラブルを避けるためにも、室内で飼育をしてください。
猫の習性を理解し、最後まで責任をもって飼うようにしましょう。
■地域猫(野良猫)について
「かわいそう」という気持ちだけで、頭数制限を行わないまま猫へエサをやり続けると、
・エサや縄張りを争い喧嘩が起きてケガをしたり、感染症や交通事故の確率が高くなる
・エサの放置でエサ自体がごみとなり不衛生
・集まった猫同士で繁殖を繰り返すことで頭数が増える
・猫のふん尿や鳴き声、車に傷がつくなどの苦情につながる
など、無責任なエサやりは「かわいそう」な猫を増やすことになります。
エサをあげる人は、ふん尿の清掃や不妊去勢手術等まで責任を持つようにしてください。
■猫が庭に入らないようにする方法
効果があると言われている対策を、いくつか紹介します。
◇米のとぎ汁を散布する
とぎ初めの濃い汁を使用する。(猫はとぎ汁の匂いを嫌がるため)
◇ハーブ類を植える
猫の嫌がる匂いのするハーブ類を植えるか、鉢植えを置く。
(例)ランタナ、ユーカリ、ゼラニウム、ヘンルーダ、ローズマリー、レモングラス、柑橘系、ペパーミント、玉ねぎ、ニンニク、チャイブ、マリーゴールド、カニナハイブリッド など
◇ネットや柵をする
猫が飛び超えられない高さ(2~3メートル)が必要。
◇水を撒く
水を撒いて地面を十分湿らせる。(猫は水を嫌がるため)
■犬や猫のマイクロチップについて
令和4年6月1日から、ペットショップやブリーダーなどから購入した犬・猫のマイクロチップ登録が義務付けられました。新しく動物を飼育される方は、環境省のマイクロチップ登録サイトから登録してください。
※令和4年6月1日より前から飼っている犬・猫については、努力義務となっています。
名札やマイクロチップの装着で、迷子になったときや災害時に飼い主がわかるようにしましょう。詳しくは、環境省のホームページをご覧ください。
【HP】https://reg.mc.env.go.jp
問い合わせ先:環境課
【電話】53-1063