くらし 新年のごあいさつ 越知町議会議長小田範博

明けましておめでとうございます。
町民の皆さまには、穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、平素は議会運営に対し温かいご指導、ご理解を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年は、私たちが直面したさまざまな社会的・経済的課題に立ち向かいながら、地域の発展と町民の皆さまの生活の向上に尽力してまいりました。今年も引き続き、地域課題に真摯に取り組み、より良い社会の実現に向けて全力を尽くしてまいります。
現在、世界情勢は非常に複雑な局面にあります。政治・軍事的な緊張、経済不安定、そして環境問題などが私たちに大きな影響を与えています。
特に、ウクライナ情勢をはじめとする国際的な緊張は、世界経済に不確実性をもたらし、エネルギー供給や物価高騰といった問題にもつながっています。
こうした世界的な動向が国内に与える影響は少なくなく、私たちの地域にもさまざまな形で波及しています。
生活を守るために、地域経済や社会保障などの支援を強化し、柔軟に対応していく必要があります。
国内に目を向けると、少子高齢化の進行、経済の停滞、そして雇用や福祉の問題が深刻な課題となっています。特に、人口減少が進んでいる地方自治体では、地域経済の活性化や地域医療、教育などの公共サービスをいかに維持し、向上させていくかが大きなテーマです。
私たちの地域でも、若年層の定住促進や高齢者支援の充実が急務となっています。地域の特色を生かした産業振興や、観光業など、地域振興に向けた取り組みを一層強化していく必要があります。
また、近年、南海トラフ巨大地震の発生が懸念されています。専門家によると、地震の発生確率が高まりつつあると言われており、万が一の際には、甚大な被害が予想されています。
これに備えるためには、地域全体での防災意識の向上が必要です。具体的には、災害時における避難所の整備、備蓄物資の確保、そして町民一人一人が日常生活の中で防災知識を深めることが重要です。これまで以上に防災対策を強化し、迅速な対応ができる体制を整えることが急務となっています。
今年は、4月に町長選挙、8月に議会議員選挙が予定されています。この選挙を通じて、町民の皆さまの意見を反映させるとともに、地域社会をより良くするための議論を深めてまいります。
選挙は、私たちの未来を決める大切な機会です。
候補者一人一人の政策やビジョンをよく見極め、選挙に参加することが、民主主義を支える重要な役割となります。投票に行き、地域の未来を共に築いていくための一歩を踏み出していただければ幸いです。
結びに、新年を迎え、これからも私たちの地域が直面するさまざまな課題に対して、全力で取り組んでいく所存です。町民の皆さまとの協力と共感のもとで、未来へとつながる持続可能な社会の実現に向けて、引き続き努力してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。