- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県飯塚市
- 広報紙名 : 広報いいづか 令和7年2月号
〔テーマ〕地域の救急体制を守る
飯塚市立病院 医療技術部
救急救命士 仲本(なかもと) 徹男(てつお)
救急救命士は令和3年10月に改正救急救命士法が施行され、救急救命士の働く場が救急車内だけではなく病院内まで広がりました。飯塚市でも数ヵ所の病院で救急救命士が活躍しています。病院で働く救急救命士は消防職の救急救命士と同様に、医師の指示の下で医療行為を行うことができます。また、患者様の血圧や脈拍測定、身体観察、心肺停止に対しての心臓マッサージや気管挿管、点滴の確保、薬剤投与などの救急処置や、病院の救急車を使用した搬送業務など、幅広い業務を行うことが可能です。こうした救急の知識を十分に発揮出来ることから、病院内でも活躍が大いに期待できます。
当院の病院救急車は令和5年9月に運用を開始して、1年が経過しました。病院から高齢者施設等へ出向く『お迎え搬送』の出動要請は増加傾向にあり、令和6年度は200件程度になるペースで推移しています。高齢者福祉施設等からのニーズは、今後より一層高くなると考えています。
そのような中で私たちは、福岡県病院救急救命士連絡協議会という名称で令和4年より活動を開始し、福岡県の病院で勤務する救急救命士の役割や今後の動きなど皆で共有しています。今回、当院が事務局を務める第5回Hospital paramedics workshopが、飯塚病院で開催され、飯塚市内の飯塚病院・飯塚市立病院・児嶋病院の3医療機関を含む福岡県下10の医療機関の救急救命士が参加し、医師、看護師を含む約30人が集い、活発なディスカッションが行われました。
今後も継続的に活動を行い、病院で勤務する救急救命士が市民の方々に認知されるよう努めてまいります。
※飯塚市立病院よりお願い
・初診の方は、かかりつけ医より紹介状を持参していただくようお願いします。
・正確な薬剤情報や特定健診情報を取得・活用することができる、マイナ保険証の利用にご協力をお願いいたします。