くらし 〔防災特集 第2弾〕雨の季節、避難について考える(1)

今年も梅雨の時期がやってきました。大雨は、川の氾濫や浸水、土砂災害などを引き起こす恐れがあります。日本各地で、毎年のように大雨による災害が起こっているように、飯塚市にもいつ危険が迫ってくるか分かりません。そんなときも慌てずに行動したいものですが、どんなことを知り、準備しておけばいいのか、考えてみましょう。

ブタさん:危ないときは、「避難」すればいいんでしょ?
でも、いつ、どこに行くのが正解なんだ?!
ハチさん:災害と聞くと「避難」をイメージする人も多いよね。
まずは避難の心得から!

■「避難」とは、「難」を「避」けること
その字の通り、避難は危険を避けるためにすることです。学校や公民館に集まるイメージを持っている方も多いかもしれませんが、災害が迫った(起こった)時、避難所に行くことが1番安全とは限りません。
・今いる場所は、安全?危険?→安全なら、動かない!
・避難場所までの道のりは、安全?→移動手段、道中の危険箇所などを確認
・避難するつもりの場所は、安全?→災害の種類によって、安全な場所は違う!

ハチさん:避難所などへの移動が必要になった場合は、避難開始のタイミングもとっても大切だよ!

■避難情報(警戒レベル)は必ずチェック
避難情報は、災害が発生する可能性が高まり、住民に避難を促す必要がある場合に市町村が発令するものです。警戒レベルとは、避難のタイミングなどが分かりやすいよう、避難情報などに合わせて5段階で示すものです。

ブタさん:避難に時間のかかる人は、「レベル3」で避難開始だね!
そして「レベル4」で、危険な場所に居る人は全員避難っと!
ハチさん:その通り!黒(レベル5)になってからでは遅いよ!
さて、次は「どこ」に避難するか考えよう。

■指定避難場所について
飯塚市が避難所として指定しているのは、令和7年度で70施設です(5ページに一覧表掲載)。これは施設状況などによって毎年見直しをしており、また使用目的や使用できる場合が、それぞれ異なるので注意が必要です。

(1)指定の種類
避難所により、指定の種類が違います。下の標識を目印にしてください。
また、駐車場だけを利用できる場所もあります(避難所一覧参照)。
指定避難所:自宅が被災した時に滞在する場所
指定緊急避難場所:危険から身を守る場所
※詳しくは本紙をご覧ください。

(2)いろいろな避難先
市の指定避難場所以外にも、避難の選択肢はいろいろあります。
皆さんの生活スタイルに合わせて、より安全に、できるだけ快適に過ごせる方法を普段から準備しておきましょう。
・親戚や知人宅
・車中泊
・ホテルなどの宿泊施設

(3)避難所を開設するタイミング
市の指定避難場所は災害が迫った時、全てが同時に開くわけではありません。
災害(切迫)の規模や状況に合わせ、災害対策(警戒)本部(※)で判断しています。それら情報の調べ方は、第3弾で詳しく解説します。
※非常時などに防災活動を推進する市組織

■避難場所には何を持っていく?
それぞれの家庭で、食料や水、生活必需品を準備しておくことはとても重要です。もちろん、市の指定避難場所にも備蓄をしてありますが、一人ひとり、必要なものの種類や量は違います。食べ慣れたもの、使い慣れたものを用意しておきましょう。

▽必要なものの例
・食品
・飲料水
・使い捨て食器
・タオル
・寝具
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・簡易トイレ
・電池
・スマートフォン、バッテリー
・カセットコンロ
[眼鏡・常備薬・生理用品・衣類、下着類] 等々
[ ]内は、災害時手に入りにくいものや特に個人差が大きいものです。食料などと併せて優先的に準備するようにしましょう。

▽びちく
備蓄量は少なくとも3日分!
できれば1週間分!!!